全1998文字

人口減やアジア諸国との競争の中、中小製造業は厳しい経営を続けている。しかし、逆風の中で20%以上の営業利益率を出し続ける中小企業がある。本誌独自の全国中小製造業利益率ランキング調査で抽出した高収益企業の秘密を探った。

左から、1位・ペプチドリームのパトリック社長、2位・成和インターナショナルの岸川社長、17位・太平洋精工の小川社長、20位・日進工具の後藤社長、25位・マルマエの前田社長、26位・梅乃宿酒造の吉田社長(写真=菊池一郎、堀 勝志古、遠藤素子、小森園 豪、宮田昌彦)

高収益を出し続ける製造業の知恵

 圧倒的な高収益を維持する企業は、いくつもの強みを組み合わせている。その中には、製造業はもちろん他業種で役に立つ手法も多い。本調査のランクイン企業のトップ10社をここで紹介する。

【調査の概要】
東京商工リサーチの協力を得て、2019年11月23日時点の同社「財務データベース」に登録されている約80万社の企業の中から、「常に高い利益率を確保している中小製造業」を見いだすために、以下の条件に該当する企業を抽出。これらを連続する5期の平均営業利益率の高い順に並べ、ランキングを作成した。データはすべて同社に基づく。

【抽出条件】
  • (1)製造業であること
  • (2)資本金3億円以下または従業員数300人以下
  • (3)2018年4月期以降を最新の決算期として、変則決算を含まない5期連続の決算が判明
  • (4)連続する5期のうち、最も古い決算期と最新決算期を比較して増収
  • (5)5期連続で営業利益率10%以上
  • (6)最新の決算期で売上高20億円以上
  • (7)調査期間中に社会的問題を起こした企業、純粋持ち株会社、上場企業や外国企業の系列会社と判明した企業は除いた。なお、この条件に当てはまらず、中小製造業として業容を伸ばし、上場した企業はランキングに含めている。