夕食後、露店でサンザシ飴(甘酸っぱい赤い果物の飴)を買う小さな子供の姿は、中国の街ではよく見られる光景です。このとき飴を受け取った子供は、ポケットからスマートフォンを取り出し、さっとQRコードを読み取って支払いを済ませます(下の写真)。商店街の八百屋に野菜を買いに来たおばあちゃんも同様です。ごく自然にスマホで料金を払います。

露店でサンザシ飴を買う男の子。支払いはスマートフォンを使ったモバイル決済。店頭に掲示されているQRコードを読み取り、金額を入力して支払う。QRコードは主に2種類で、緑のものがウィーチャットで青はアリペイ
露店でサンザシ飴を買う男の子。支払いはスマートフォンを使ったモバイル決済。店頭に掲示されているQRコードを読み取り、金額を入力して支払う。QRコードは主に2種類で、緑のものがウィーチャットで青はアリペイ

 今の中国は小さな屋台でさえもモバイル決済での支払いが当たり前。公共料金や医療費の支払い、お年玉まで、生活のあらゆるシーンで欠かせません。

 はじめまして。僕は海外向けのコンテンツ商社やAIプラットフォームを運営する華和結(かわゆい)ホールディングスCEOの王沁(オウシン)と申します。僕は2010年に来日し、慶応義塾大学商学部在学中に起業。大学卒業後、会社を経営しながらリクルートホールディングスに入社し、大手中小問わず、中国企業への提携交渉や投資検討業務などに5年間携わっていました。

 本連載では僕の経験や知識、人脈をベースに中国ビジネスの最新事情や未来図を紹介します。

 中国と日本の企業の架け橋となれるよう、有益な情報をお届けできたらと思っていますので、よろしくお願いいたします。初回は中国の生活を大きく変化させたモバイル決済事情について。

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