100倍成長の理由

「西洋人とは違った服の見方」とはどういうことですか。

柳井:敗戦後、日本にはアメリカ文化が押し寄せ、カジュアルウエアやスポーツウエアが入ってきた。ただ当初はカジュアルウエアとは言わず、スポーツウエアの中にくくられていました。

 また、うち(父親が創業した前身の小郡商事)は紳士服店と同時に「VANショップ」も開いていましたが、あれはプレッピールック(アイビールックより若く、良家の高校生たちが着る服)ですよね。

柳井氏の父親が山口県宇部市に開いた小郡商事時代の店舗「メンズショップOS」。男性向けの衣料をそろえた店で、若き日の柳井氏はここで働きながら、将来を模索した
柳井氏の父親が山口県宇部市に開いた小郡商事時代の店舗「メンズショップOS」。男性向けの衣料をそろえた店で、若き日の柳井氏はここで働きながら、将来を模索した

 そうした服の歴史にすごく興味があり、我々が世界に出ていくときに、どういう形で服を捉えたら戦えるか。服の本場であるヨーロッパやアメリカのブランドと共存できる、自分たちのアイデンティティーを確立しようと、あの頃から思っていた。

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稲盛和夫氏の書籍を続々刊行

■『経営12カ条 経営者として貫くべきこと

 実践のなかから生み出された経営の要諦である稲盛和夫氏の「経営12カ条」。その真髄をあますところなく語った書籍『経営12カ条 経営者として貫くべきこと』(稲盛和夫著、日経BP 日経新聞出版)がついに刊行。

 『稲盛和夫の実学』『アメーバ経営』に続く「稲盛経営3部作」、ここに完結。


■『経営者とは 稲盛和夫とその門下生たち

 稲盛和夫氏を師と仰ぐ経営者たちは、どのように稲盛氏の教えを学び、実践してきたのか。「経営者とはどんな人間であるべきか」という根源的な問いへの答えが、稲盛氏と、その門下生たちの言葉から見えてくる。

 稲盛氏の「究極のリーダーシップ論」を実例とともに解き明かした1冊が文庫『経営者とは 稲盛和夫とその門下生たち』(日経トップリーダー編、日経ビジネス人文庫)になって登場。