社員に情報を隠す会社と、社員に情報を出す会社。一昔前ならどちらも成立したが、今や「ガラス張り経営」は必須だ。ただし、導入したものの、途中で挫折する会社も実は多い。ガラス張り経営の導入後に起きる混乱を整理し、それを未然に防ぐ方法、対処する方法を事例で考える。

(写真/PIXTA)
(写真/PIXTA)
<特集全体の目次>
・GMO 熊谷正寿氏「給与の公開直後は大混乱も、今の私にはストレスがない」
・未来志向の会社は情報を公開し、過去にこだわる会社は情報を隠す
・情報をオープンにしたら多額の交際費がばれる?
・他部門の数字に関心を持たない社員の意識をどう変える?
・経営数値を共有するのは無意味?
・中途社員との賃金格差を表沙汰にしたくない


トップの粘りで押し切る
三和化工紙(菓子の包装紙製造)

ガラス張りにするための会議を開くのは無駄だ。その時間、仕事をすればもっと生産性が上がるのに──。そんな社員の反発にどう対応すればいいか。大阪の包装紙メーカーの事例を紹介する。

 「部門別採算制度を定着させるのに2年近くかかった」。菓子の包装紙などを製造する三和化工紙(大阪府柏原市)の三井貴子社長は、ガラス張り経営への移行に伴う苦労をこう振り返る。

「部門別採算制の本格導入に2年かかった」と話す三井社長(写真/大亀京助)
「部門別採算制の本格導入に2年かかった」と話す三井社長(写真/大亀京助)

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