2022年は、中小企業のM&Aを取り巻く環境が激変する年になるだろうと言われます。

 私は前職から数えてM&Aアドバイザー歴が31年になりますが、正直これほど大きな変化を感じたのは初めてです。今回は中小M&A業界の驚くべき変化についてお話しします。

 意外かもしれませんが、実は現在に至るまで、M&Aアドバイザーには一切の資格や許認可といった制度が存在しませんでした。かつて、中小企業の相手探しや秘密裏に行われる交渉には高い業務遂行能力とスキルが要求され、成約まで持っていけるプレーヤーは一握りにすぎなかったからです。当初は、1件でもM&Aの実績があることがアドバイザーとしての能力の裏づけだったと言えます。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り1351文字 / 全文1678文字

【春割/2カ月無料】お申し込みで

人気コラム、特集記事…すべて読み放題

ウェビナー・音声コンテンツを視聴可能

バックナンバー11年分が読み放題

この記事はシリーズ「日経トップリーダー」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。