<span class="fontBold">みなみ・けいた</span><br>1985年石川県生まれ。米カリフォルニア大サンディエゴ校経済学部を卒業後、2009年に大和総研に入社。東京都内の外食企業などの勤務を経て13年1月に家業であるチャンピオンカレーに入社。16年10月から3代目の社長に就任(写真:山岸政仁)
みなみ・けいた
1985年石川県生まれ。米カリフォルニア大サンディエゴ校経済学部を卒業後、2009年に大和総研に入社。東京都内の外食企業などの勤務を経て13年1月に家業であるチャンピオンカレーに入社。16年10月から3代目の社長に就任(写真:山岸政仁)
『寛容論』
著者 : ヴォルテール
訳者 : 斉藤悦則
出版社 : 光文社
価格 : 1166円(10%税込み)

 今回は、18世紀フランスの啓蒙思想家として高名なヴォルテールの『寛容論』を紹介します。本書は1762年にフランス南西部の都市トゥールーズで発生したある事件に端を発して著されました。

 それは、当地で40年以上善良に暮らしていたジャン・カラスという男が息子殺しの罪で処刑されたものです。これは冤罪で、息子はばくちで身を持ち崩した末に、前途をはかなんで自死を遂げたのが真相でした。当時記録されていたほぼすべての証拠が自殺を支持していたにもかかわらず、ジャン・カラスは車割きの刑という死刑の中でも特に重い刑に処され、残された子供は修道院に幽閉され、1人残された夫人も全財産を没収され、一家は破滅します。

 この悲惨な事件は、カラス一家が当時のフランスにおいて迫害対象であった「ユグノー」(カルヴァン派プロテスタント)であり、トゥールーズが伝統的なカトリック教徒の多い土地柄だったことに起因していました。「ジャン・カラスの息子はカトリックへの改宗を控えていて、それを憎悪した父が息子を絞め殺した」という根拠のない流言が集団的憎悪を引き起こし、息子の死を悲しむ善良な一家に牙をむいたのです。

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