経営者として追いかけている指標はあるだろうか。優れた業績を長年維持している経営者は独自の指標を持つ。指標を選ぶ過程には、経営者の決意と個性が表れる。3人の経営者に自身が大事にする指標と選び方について、細かなところまで語ってもらった。

・ジャパネットホールディングス 髙田旭人 社長 兼CEO
・石坂産業 石坂典子 代表(今回)
・三島食品 三島豊 会長(2月9日公開)


 石坂産業 石坂典子 代表 
毎日数字を見て、小さな変化に気づく

産業廃棄物処理を営む石坂産業(埼玉県三芳町)の石坂典子社長は、チャットツールを通じて多くの数字を毎日受け取り、小さな変化を察知する。日々の変化を知ることを当たり前にし、問題が大きくなる前に手を打つためだ。

毎日の数字に慣れれば
小さな変化にすぐ気がつき
日常業務の中で修正できる

<span class="fontBold">石坂 典子(いしざか・のりこ)</span><br />1972年東京都生まれ。高校卒業後、米国への短期留学を経て、父親が創業した石坂産業に入社。2002年、代表権のない社長に就任。13年、代表権を得る。石坂産業は20年、日本経営品質賞(中小企業部門)を受賞した</span>(写真/稲垣純也)
石坂 典子(いしざか・のりこ)
1972年東京都生まれ。高校卒業後、米国への短期留学を経て、父親が創業した石坂産業に入社。2002年、代表権のない社長に就任。13年、代表権を得る。石坂産業は20年、日本経営品質賞(中小企業部門)を受賞した(写真/稲垣純也)

一般的な財務諸表や経営指標とは別の数字を大事にしていると聞きました。

石坂:売上高などの主要な経営指標はもちろん大事です。ただ、今の石坂産業では各部署が責任を持ってそれらの数字の実現に動いてくれるので、私が厳しくチェックすることはありません。

 こうした数字とは別に、長期戦略のための指標を大事にするのが今の私の役割だと考えています。私が最近とても大事にしている活動の中に、三富今昔村(さんとめこんじゃくむら、埼玉県三芳町)という施設での環境教育があります。そこでのお客様の滞在時間やリピート率について、毎日必ず数字を追っています。

 当社は産業廃棄物処理の会社ですが、この30年間で廃棄物の姿が大きく変化しました。それは、材料の複合化です。複合化すると、処理が大変になる。それは我々のような処理業だけでなく、社会にとっても大きなコストです。

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