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FCビジネスがうまくいかないケースには共通点がある。加盟店側への取材を整理していくつもの失敗事例から浮かんできたのは、5つの重要なポイントだ。

(写真/PIXTA)

「社長がフルコミットしないと、かなりの確率で失敗する」。FCビジネスを成功させる秘訣を加盟店オーナーに尋ねると、こうした答えが一様に返ってくる。

 健全に運営しているFCチェーンを選ぶことはもちろんだが、「失敗に終わるケースの多くは、FCのビジネスモデルではなく、取り組む人に問題がある」。こう指摘するのは、WITS(ウィッツ)(東京・千代田)の喜多野正之社長だ。

 同社は学習塾チェーンに加盟して130店出店するほか、英会話スクールや飲食のFCにも加盟して売上高は約21億円に達する。いわゆるメガフランチャイジーだ。

 FCビジネスは、成功モデルを本部がパッケージ化しているのがメリット。しかし、会社で一番のエースである社長が寝食を忘れるほど没頭しないとうまくいかない。

 「今の会社を創業したときも、必死の思いで取り組んだはず。それなのにFC事業のことは甘く見ていて、本業でイマイチな社員を充てたり、新規で人を採用したりすれば十分と油断しているから失敗する」(喜多野社長)。

 フィットネスジムにFC加盟して2店を展開するロータス・インターナショナル(東京・練馬)の古川暁社長も「結局、地味で泥臭いことをいとわない覚悟があるかどうかに尽きる」と話す。これは別に経営する会社でスポーツスクールFC本部に加盟し、2 店展開している経験も含めて得た教訓だ。

 ある加盟店を立ち上げたところ、 集客が本部も予想を外す大失敗だった古川社長。覚悟を決めて、早朝6時に駅前でティッシュを配り、日中は店近隣の自営業者へ挨拶に回る毎日を送ったという。