「ソフトバンクは金の卵ではなく、金の卵を生むガチョウだ」──。

 これは現ソフトバンクグループ(SBG)の孫正義会長兼社長の発言です(2014年11月の決算説明会)。SBGは投資を成長の軸足の1つとして置いていますが、特に中国のインターネット関連企業への投資は目立ちます。

 現在は中国政府の企業統制の影響を懸念し、中国企業への投資を抑えがちですが、グループ会社の投資ファンド「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」(SVF)の投資先の時価総額は、地域別で見ると、米国の34%に次ぎ、中国は23%を占めています(21年7月末時点)。

 そこで今回は"投資の奇才"としての孫氏について話していきたいと思います。

6分で投資を決定

 孫氏の投資案件の中でも、特に成功したと言われているのは、EC事業で中国IT企業の最大手にまで成長したアリババグループへの投資です。同社のジャック・マーCEOと孫氏の劇的な出会いは、今でも中国VC(ベンチャーキャピタル)かいわいで語り継がれています。

 それは1999年アリババ創業時のこと。マー氏は事業資金を調達すべく、投資家巡りをしていました。けれども、ことごとく玉砕。彼が掲げる大きな夢と熱意に共感する投資家はいませんでした。

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