将来はメガネに視力補正の機能は不要?


全社員の経営参加を進めることで、全員が1つの目標に向かっていけている、ということでしょうか。


古澤:そうです。一丸となって、経営理念を具現化しようとしています。

 顧客第一主義、全社員の経営参加に続く、3つ目の経営理念は「独自性の発揮」です。独自性ある商品、サービス、そして人。これを具現化するには、ほかのメーカーのやらないこと、やれないこと、やりたくないことに取り組む必要があります。

 この3つの考え方は間違っていません。ただ、時代とともに具現化の方法は変わっていくでしょう。

 この先は、光を操る企業になりたい、10年前からそう言い続けています。メガネも集光器もそうですが、必要に応じて光を曲げ、屈折させています。このように、光を操ることでさまざまな付加価値を生み出せる企業になりたいと思っています。

 この80年間、メガネレンズはガラスからプラスチックに変わりましたが、当面はこれが大きく変わることはないでしょう。ただし、iPS細胞で角膜をつくりそれを移植するような時代が来れば、視力補正のためのメガネは必要なくなるかもしれません。それはひょっとすると、10年後かもしれません。

 だからこそ当社は、新たな価値をメガネに見付けないとならないですし、光機能事業もやっていかなくてはならないと考えています。光機能の事業は、今は少し苦戦していますが、より川下に近い商品、部品を生み出して、年間2億~4億円のビジネスを1つ2つ、3つと増やしていければと思っています。

「レンズの機能は、素材・設計・二次加工の3つの要素で差異化できる。今は、中でも素材開発に力を入れたい。光を操って付加価値を生み出せる企業を目指している」という古澤宏和社長
「レンズの機能は、素材・設計・二次加工の3つの要素で差異化できる。今は、中でも素材開発に力を入れたい。光を操って付加価値を生み出せる企業を目指している」という古澤宏和社長

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