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:ほかにもライフスタイルサポート事業では「ナビクル」があります。「引越し侍」のように、中古車買い取り事業者さんに見込み客の情報を配信するサービスです。

 このサービスは実際に私の弟も利用しまして、提示された買い取り金額は30万~230万円までばらついていたそうです。当社の社員も、改造しすぎていてほかでは買い値が付かないと言われたスポーツカーを約60万円で売ったという事例があります。

 このサービスも、もともと他社が最大手でしたが、今は私たちが圧倒的にナンバーワンです。「ナビナビキャッシング」という銀行系カードローン比較サイトも後発で参入してトップになりました。

顧客の元へ足を運び対話する


なぜ、支持されているのでしょう。


:ライフスタイルサポート事業については、特に「三方よし」であるべきだと考えていて、利用者よし、引っ越しや中古車買い取りの事業者よし、私たちもよしの3つが必要と思っていますし、社内でもよく言っています。

 実は、各分野でかつてシェアを持っていた紹介サイトなどは、顧客である事業者からあまり評判がよくありませんでした。彼らは仕事の話を電話で済ませることが大半でした。

 私たちは当初、頂く手数料を抑えて参入し、そこから単価を少しずつ改善してきました。その間に、事業者さんのために仕事をするという方針をお伝えし、実際にそれに基づいて活動することで支持を受けてきたのです。私たちは毎年50社に足を運び、業界の動向を聞き、新しいサービスを提案します。絶え間なく対話をしていくんです。私も、最初の3年ぐらいは全国を回っていました。

 すると、例えば3人で商売をしている地場の引っ越し事業者さんなどは私たちの訪問をとても喜んでくれて信頼もしてくれるんです。引越し侍を使ってくれたユーザーにはアンケート調査を実施していますが、それを引っ越し事業者さんごとにリポートにまとめて渡すこともしています。これも喜んでもらえます。

 事業者さんの評価が分かるランキングも公表しました。すると、それを嫌がるのではなくモチベーションとしてくれる会社もあります。ランキングの低い会社には「皆同じ条件で戦っているんですよ」と、説教じみたことを言ったこともあります。すると、それで活が入ったのか、ランキングが急上昇した会社もありました。

 こうした循環をつくってこられたこと、テクニカルな面ではなくマインドの部分が、我々の優位になっているポイントだと思います。

 テクニカルな面では、ウェブマーケティングに強みを持っています。ウェブマーケティングは大きくSEO(検索エンジン最適化:Search Engine Optimization)対策とリスティング広告(検索連動型広告)に分けられますが、当社はどちらも適切な施策を講じることができます。

 「ハナユメ」は、カップルと結婚式場をつなぐウェブサービスですが、実店舗もあります。実店舗を設けた理由は、サービス立ち上げのときに苦労したからです。式場に提携を呼び掛けても「本気なの? そういう会社はたくさんあったけど、皆、大手のサービスに負けていったよ」と言われることが多かったので、本気度を分かってもらうためにも実店舗が必要でした。

 結婚市場は既にダウントレンドですが、私たちのシェアはまだまだ小さいので、成長余力はあると思っています。キャッシングの比較サイトもそうですが、さほど成長しなくても市場があるなら、私たちの「三方よし」の考えとウェブマーケティングのノウハウを持って参入すれば、ある程度のシェアは取れます。

Hanayume(ハナユメ)ウエディングデスク横浜店。大型モニターで実際の結婚式の様子を見られる。同社の店舗はオリコン顧客満足度調査「結婚式場相談カウンター」で1位を2017、18年2年連続で獲得している