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背負ってみなくてもその良さは伝わりますか。


:今、お客様はまずインターネットで商品を調べます。なので私たちとしては、まずはどうやってWebサイト上で商品の良さを伝え、そこから実際に店舗に来ていただき、背負っていただけるか、そこは本当に重要な戦略になっていきます。

 Webサイト上でランドセルの情報を見たい人が、よりよく見られる情報の構成やデザイン、豊富な情報量を用意し、適切なタイミングに情報発信するという工夫を重ねています。

2019年、直営店を6店から10店に


 併せて今、直営店の増設に力を入れています。今はGMS(総合スーパー)をメインにデパートや直営店でも販売していますが、直営店を現在の6店舗から2019年には10店舗に増やす計画です。直営店を増やすのには、2つ理由があります。

 1つはランドセルそのものをアピールする場を増やすためです。当社のスタッフが懇切丁寧にランドセルについて語り、日本で一番ランドセルのことが分かるところに来てよかった、と思っていただける店にしたいと思っています。

 もちろん、私たちのランドセルについても語ります。私たちがどんなことを考えてランドセルを作っているのかを伝えています。直営店は、ランドセルのことについてよく理解していただき、ひいては当社商品についても納得していただく場所ですので、その場で買っていただかなくてもいいんです。

 直営店を増やすもう1つの理由は、そこでお客様の声を直接聞くことにあります。お客様の声を、次の商品開発やマーケティングに生かすのです。

 最近のお客様の声として傾聴しているのは、6年間も使う商品ですので、使っている途中でデザインチェンジをしたいというご要望です。低学年の頃はかわいいデザインがいいのですが、高学年になったらシンプルにしたいと思っている。

 今のところデザイン変更についてはランドセルカバーで対応していますが、機能として付加できる可能性がある限り、いろいろとチャレンジしたいと思っています。「カスタマイズ」のニーズは間違いなくあるわけです。

セイバンでは、ランドセルの情報を発信し顧客の声を聞く、直営店の開業に力を入れている。現在の全国6店舗を2019年中に10店舗にする予定だ。写真は東京・池袋店(画像提供:株式会社セイバン)

 既に個々のニーズに応えられる多品種少量生産を進めていますが、ここにはますます力を入れなければならないところです。かつてのように同じものをたくさん作ることが効率的だという考えは捨てて、発想を変えて多品種少量生産をより進めなくてはならないと思っています。