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 こんなこともありました。地下鉄の駅のホームに降りて地上へ向かうエスカレーターに乗ったときのことです。改札を抜けるとある大手電機メーカーの本社ビルがあり、そこに至るエスカレーターの両脇に同社の広告が出ていたんです。気になったのはその内容で、もう夏を過ぎて肌寒くなりかけているというのに冷房機器を宣伝していました。

 この電機メーカーの社員は駅の自社製品の広告を毎朝何百人、場合によっては1000人以上が目にしていると思うのですが、季節に合っていない広告を出していることに気づいていないのか、それとも気づいても自分には関係がないと思っているのかもしれないと思いました。しばらくしてその電機メーカーは業績が悪化し、この本社ビルを売却してしまいましたが、この件があったので私は勝手に納得してしまいました。

若葉マークを貼ってはいけない

 もう1つ、伸びる会社と沈む会社を見分けるちょっとしたポイントをお話しします。スーパーやファミリーレストランなどで、スタッフの名札に「研修中」と書かれてあったり、若葉マークが貼られていたりするのを見たことがあると思います。これはお客さまのことをきちんと考えていない会社であり、業績を伸ばすことを期待できない会社だと私は考えています。

入社したばかりのスタッフに「研修中」の名札を付けたり、若葉マークのバッジを付けたりするような会社は、業績の伸びが期待できないと小宮氏