笹木:企画段階から、PR担当として入れると、やりやすいですよね。出来上がった商品に対して「PRを何か考えてほしい」と言われても、苦しいと思うことは正直、よくあります。

野呂:電気製品なんかは、そうなりやすいかもしれない。

笹木:そうそう。例えば、基本的な性能は他社と一緒で、うちの会社は○○の性能が、△%高い、とか。そして、ココの部分が黄色なのがこだわりで、競合は赤色なんですけど、というような。

野呂:それはPRできない。CMを打つしかない。でも、CMを打つのって消耗戦で、いくらの資金を投下するか、という話だから、あんまり面白くない。

笹木:それに対してPRは、アイデア次第で、お金をかけなくても爆発的に認知されるのが魅力。その“魔法”が使えない。

野呂:PRは「らしさ」がないと当たらないから。

笹木:野呂さん、今、いいこと言いました。

野呂:ブランドって「らしさ」なんだよね。

 ブランドっていうと、商品の価値を上げることだと、勘違いしている人が多い。価格を上げることだとか、おしゃれなことがブランドだと思っている人もいて、それも違う。「らしさ」なんだよね、きっと。

 アップルの製品って、リンゴのマークが付いていなくても、道ばたで拾ったら「あ、アップルの製品だな」と、分かると思う。そういうことなんだよね。日経BPさんに、名物編集者のN川さんがいるでしょ。彼女が編集した本だと、オレは書店でちらっと見た瞬間、「N川さんの本だ!」って、分かるんだ。そういうのが、ブランド。

作り手とプロダクトが一目で一致する。

野呂:そうそう。何か自分なりに「こうつくればハマる」という、はっきりしたセオリーがあるんだろうね。

銀歯も「らしさ」ならばOK

笹木:それを好きな人もいれば、そうでもない人もいて。

野呂:そうそう。そのあたりは難しいところで、SNS時代のブランディングを考えると、日々の言動に緊張感を持つ必要はある。それなりの立場の人が、立ちションなんかしようものなら、スマホで動画に撮られちゃうからね。

 でも、ネガティブなことを言われたら嫌だと怖がったら、何もできない。

 だって、ソフトバンクグループの孫正義会長や米テスラのイーロン・マスクCEOが、毎日、世界中からどれだけの悪口を言われていると思います? それを考えたら、私ごときに対する100件や200件のネガティブな投稿なんて、大したことありませんね、と。

 SNSをやると、いろんなことを言う人が出てくるけど、その人たちの多くは、オレに関心があるわけでもないし、オレに具体的なカイゼンを求めているわけでもない。ただ、誰でもいいから、誰かに何かを言いたいだけなんです。アンガーマネジメントを学んで分かった。オレも耳は付いているから、聞くことは聞くけど、言いたいだけの人の意見で何かを思うことはない。

 だからさ、オレも笹木さんの銀歯のこと、最初にいろいろ言っちゃったけど、「いや、だって私らしいでしょ、この銀歯」と返されたら、「まあ、いっか。それはそれで」と、納得します。本当は、そう認めるべき話なんだよね。

笹木:いえ、絶対に治しますから(笑)。速攻で!

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