一口に「実績」といっても、いろいろなパターンがあり、例えば「一流ホテルの客室にわが社の製品が置かれている」とか、「有名シェフも使っている」「芸能人も使っている」「楽天ランキング1位獲得」とか(下図参照)。いずれにしても、これらは、決して自分1人ではつくることができない。評価してくれる第三者がいて、初めてつくれるPRの文章です。

 「第三者の評価」という「実績」は、顧客から見て最も信頼できる品質保証です。情報過多の現代、BtoCの消費者向けの商品でも、BtoBの企業間の取引でも、このような実績が、購入への意思決定の決め手になります。

 PRが上手な企業は、必ず自己PRに、この実績を詳しく入れてきます。通信販売の広告などによく「累計販売数65万本突破」とか「81%のお客様が続けています」といった数字が入っていますよね。これらは、まさに実績。広告というより、PR的な手法ですが、多くの顧客の心をつかんでいます。

 すなわち、自己PRは「1に実績、2に実績」。

実績とは、つくるもの

 このようにご説明すると……

 「そうはいっても、うちの会社の製品にはそんな華々しい実績なんてないし……。そもそも浅田真央さんにも錦織圭さんにも使ってもらっていないのだから、載せようがないですよ」などと、戸惑う方がいらっしゃいます。

 そのような方に声を大にして言いたいのは……

 実績とはつくるものである

 ということです。

「実績=第三者の評価」を示す表現には、さまざまなパターンがある。あなたの会社では、どんな言葉が有効だろうか
「実績=第三者の評価」を示す表現には、さまざまなパターンがある。あなたの会社では、どんな言葉が有効だろうか
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