こちらも異論がありましょうが、私の考えでは「商品に対する経営者の情熱」は、SNS時代にあって、ますます重要になっています。
「SNS時代=PRの時代」と、しつこく主張してきました。情報があふれている今の時代は、「うちの商品、いいですよ!」と、自薦するのでは効果が上がりにくい。第三者に「この商品、いいね!」と、他薦してもらわないと、消費者の心を捉えられない。そして、第三者の推薦を得る活動とは、PR活動、ということです。
そして、PR活動を成功させるには、PR担当者の資質と心構えが重要です。私の考えるに、2つの条件があります。
【1】自社の商品、サービスを心から愛していること
【2】自己開示が上手であること
SNS時代に問われる「商品への愛」
PRとは、人の心を動かすこと。「この商品、いいね!」と、嘘のない本心から言ってもらわなくてはなりません。
そのためにPR担当者は、SNS投稿の素材になりそうなコンテンツをつくって発信したり、ニュースリリースを書いたり、キーパーソンにアポをとってプレゼンしたりするわけですが、そこで必要なのは、文章が上手に書けるとか、流ちょうに話せるといったことではありません。
まずは、自社の商品、サービスを深く理解し、愛し、魅力を熟知しているということ。PRする人自身が、商品に自信を持てなくては、その素晴らしさを伝えていくことができるはずがありません。
そして、自分自身の心の中にある商品への愛情を伝える力。つまり自己開示のスキルが必要です。
さらに遡って考えれば、PR担当者が商品やサービスを愛するには、経営者に情熱が必要です。経営トップがぶれないビジョンを持ち、情熱を社員に伝える。その情熱がPR担当者を通じて消費者に伝わったとき、息の長いクチコミが生まれ、ファンができるのだと思います。
なので、冒頭のクイズの……
【C】商品に対する経営者の情熱
は、SNS時代、ますます重要になる、と、私は考えます。
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