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 それだけの情報を、すべてまともに受け止めていては神経が参ってしまいます。だから自然と、私たちは情報が視界に入ってもスルーするようになってしまっています。

 その結果、「発信されたのはいいけれど、見向きもされない情報」が、どんどん増えています。

 さらに、その結果としてどうなったかというと……。

記憶に残らないものは、残らない!

「いろんなところで広告をたくさん打とう」というロジックは、次の前提の上に成り立っていました。

「自社商品の情報との接点をとにかく増やせば、記憶に残り、購入に至る」

 ところが、今の時代はどうでしょう。

「特定商品の情報に何回接しようが、記憶に残らないものは残らない」

 こう理解するのが正しいでしょう。

 つまり、今の消費者の行動はAIDMAのモデルでは理解できない。代わりに使われるようになったのが、「AISAS(アイサス)」です。

 こちらもご存じの方が多いかもしれませんが、「AISAS」は、次の5つの英単語の頭文字です。「Attention」と「Interest」までは、AIDMAと同じですが、その次が、「Search(検索)」で……

 【A】Attention(注目)
 【I】Interest(興味)
 【S】Search(検索)
 【A】Action(購入)
 【S】Share(シェア)

 と、なります。

 

 今の消費者は、商品やサービスの「興味(Interest)」を持ったら、まずネットで「検索(Search)」してみる。そして、例えば、Amazonのレビューを見て、「星4.5」といった高い評価が付いていたら迷わず「購入(Action)」します。

 つまり、「記憶(Memory)」になくても、瞬時に判断して買う。

今は、商品やサービスに興味を持った見込み客のほとんどが検索を行う。検索して出てくる評判の良しあしが、購買に至るかどうかの分かれ目であり、ファン獲得の鍵も握っている