このような展開はもちろん、エアウィーヴという商品が、品質の高い「いい商品」だったからこそ成り立つことです。PRは、いい商品、いいサービスがあって初めて成り立つ手法です。特にSNS時代には、その傾向が強まっています。

 しかし、エアウィーヴがどんなにいい商品でも、クチコミの評判を集め、広めるPR活動がなければ、売り上げを伸ばすのは難しかったはずなのも事実です。

 というわけで、冒頭の問題の答えです。異論もありましょうが、私なりに考えるに……

【A】商品の品質が高かったから
【C】クチコミを意識的に集めたから

 の2つです(【B】の「社長の人脈」は、関係ないと考えています)。

 SNS時代というのは、基本的に……

◎ 「いいモノ」しか売れ続けない(偽物はどこかで見破られる)
◎ 「うちの商品は、いいですよ!」では、誰も振り向かない(自薦はダメ)
◎ 「いいモノ」も、第三者の「いいね!」がないと売れない(他薦が必要)

 という構造になっています。

5年で売上高115倍!

 私が在籍していた5年間で、エアウィーヴの売上高は、1億円から115億円にまで伸びました。

 5年間で売上高が約115倍!

 大変なこともたくさんありましたが、刺激的な5年間でした。

 PRは、ただのイメージ戦略じゃない。しっかりとした商品と戦略があれば、確実に売り上げに貢献できる。しかも、顧客を熱烈なファンに変えていける。PRのスキルがあれば、顧客に愛されながら、売り上げを伸ばしていける。そんな手応えをつかみました。

 私は、PRという仕事が大好きになりました。

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