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「目の前の仕事が忙しくて、新しいことに挑戦できない」と悩んでいる社長は、どうすれば?

朝倉:確かに、中小企業では実質的には営業部長も兼務していて、仕事に忙殺されている社長が見受けられます。ストレートに言えば、「経営に専念して、新しいことを試す時間を捻出しましょう」という答えに尽きますね。

 極めて当たり前の話になりますが、自分が現場に張りつかなくても済むよう、部下に任せてはいかがでしょうか。あるいは資金繰りのために銀行を回って忙しいのであれば、そもそもキャッシュがきちんと残る経営を意識することが必要になってくる。

自社株をあなたは買うか

ほかにも意識変革を起こすスイッチの入れ方はありますか。

朝倉:自社の事業の有望性を言語化してみてください。3年後、5年後を冷静に考えて、どのくらい成長が期待できるか、株式の配当はどのくらい出せそうかと自問してみるのです。「あれ、自分の会社の株式を買うくらいなら、あの会社の株式のほうがいいな」と思ってしまうのであれば、何かがおかしいわけです。

 経営者の仲間同士でそういった突っ込み合いをしてもいいかもしれません。自社の経営を外の目にさらすと、課題がいくつも出てくると思いますよ。いずれにせよ、「3年後も同じことをやっていそうだ。誰にも自分の会社の株式を買ってもらえない」と分かれば、売り上げ・利益至上主義から卒業するきっかけになると思います。

自分の中に芽生える気づきは大きいですね。

朝倉:抽象的な話になりますが、ご子息から「跡を継ごうと思っているんだけど、どう思う?」と言われたときに、「この会社は本当にいい会社で、いい事業をやっているんだ」と胸を張って応じられるようになりますよ。

(この記事は、「日経トップリーダー」2019年3月号の記事を基に構成しました)

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