上田準二さんの「お悩み相談」。今回の相談は夫婦共働きで子育てする38歳の男性から。激務が求められる管理職に魅力を感じられない一方で、昇給が頭打ちなのが悩みだと言います。上田さんは「給与を重要視するなら、今の職場でスキルを磨いた方がいい」と助言します。

※読者の皆様から、上田さんに聞いてほしいお悩みを募集しています。仕事、家庭、恋愛、趣味など、相談の内容は問いません。ご自由にお寄せください。

>>悩みの投稿<<

悩み:所属する部署の管理職は昼夜を問わず仕事をしています。共働きの妻と子育てしている立場では、それほど仕事に時間が割けず、管理職には魅力を感じません。一方で、現在の役職では昇給は頭打ちです。どうすればいいでしょうか。

 国際物流会社で輸出事業部門の予算管理や申請関連の審査、人材教育を担当しています。自分自身に合った仕事でやりがいも感じているのですが、将来が描きにくく迷いが生じています。

 所属するチームは入社14年目の私以外の全員が管理職で、ほぼ昼夜を問わず仕事をしています。私は2歳と4歳の子供を共働きの妻と一緒に育てており、仕事にそれほど時間を割けないのが実情です。そのため管理職には魅力を感じないのですが、現在の役職では昇給は頭打ちになります。転職サイトなどを見ると、私の年齢では今のような給料をもらえそうにありません。この先、どうすればいいでしょうか?

(38歳、男性、会社員)

小笠原啓(日経ビジネス編集):38歳の相談者さんが最も若く、課長や部長という肩書を持つ人が何人も職場にひしめいている。高齢化が深刻などこかの会社を見ているようで、想像するだけで息が詰まりますね。

上田準二:そうかな。相談者さんはかなりいいポジションにいると思うんだけどね。仕事にやりがいがあって、高い水準の給与をもらっている。ならば不満は何なのか。上が管理職ばかりだという点のみでしょう。いいじゃないですか。

 上司である管理職の視点で考えてみよう。「自分自身に合った仕事」と書くぐらいだから、相談者さんは特段ミスを犯すこともなく、順調に仕事をこなしているはずだ。それなりに高い評価も与えているでしょう。出世して偉くなりたいと強く願わなくても、それなりにステップアップしていくんじゃないかな。

 仕事内容も営業の最前線というよりむしろ、バックオフィスに近いのかな。コーポレート部門で実動部隊が少なくて、管理職がやたらと多いというのは大手会社の宿命かもしれないね。そういう部署に若手時代からいるのだから、相談者さんは間違いなくその道のエキスパートとして重宝されるでしょう。

小笠原:仮に出世して管理職になると、労働時間が増えてしまい子育てとのバランスが取りにくいという悩みがありそうです。

上田:お子さんが小さい間は、今の働き方でいいんじゃないかな。相談者さんの上司である管理職は恐らく、休日出勤や残業などハードワークをこなしているんでしょう。自分の仕事を肩代わりしてくれていると考えて、逆に感謝した方がいいかもしれないね。

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