上田準二さんの「お悩み相談」。今回の相談は後輩からの露骨な嫌がらせに悩む28歳男性から。議事録を改ざんされたり、自分のアイデアを横取りされたりすることが日常茶飯事なのだとか。上田さんは「沈黙は是認。強く言わなければ後輩はますます増長する」とアドバイスします。

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悩み:議事録から発言を削除されたり、私のアイデアを横取りされたりと、年の近い後輩による露骨な嫌がらせを受けています。黙っていたら後輩の主張を認めているように受け取られそうで心配です。

 上司にこびて、虚偽の報告をする後輩に困っています。

 数年前に配属された後輩が年の近い私をライバル視しているのか、露骨な嫌がらせをしてきて困っています。チームの会議の議事録で私の発言を全て削除して、あたかも自分だけが積極的に参加しているように見せたり、2人で共同作業したにもかかわらず自分だけでやったかのように報告したり、私のアイデアを自分が思いついたかのようにプレゼンしたりするのです。

 高学歴で成績評価されることが彼にとっての価値なのだろうと目をつぶってきましたが、最近では目に余るようになってきました。彼の評価を下げたいわけではありませんが、黙っていれば主張を認めたように取られそうです。一方で、口下手な私が主張したら、妬んでいるように見えないかと心配にもなります。どのような対応を取ればいいでしょうか?

(28歳、男性、会社員)

上田準二:後輩の嫌がらせという点で共通しているけれど、対応は2つに分けて考えたほうがよさそうだね。まずは議事録の問題だけど、これは絶対に見過ごせない。後輩が高学歴だとか口が達者だとかは全く関係なく、即座にきっちりと注意する必要がある。

 議事録というものは、どんな会社でも厳格に作成されるべき書類でしょう。正式な議事録として残しておくには、会議に参加した全員が内容を確認してサインするという手続きが必要になる。相談者さんが会議で発言した内容は、名前とセットで記録しないと意味がない。にもかかわらず後輩が勝手に内容を書き換えて、上司に提出するなんてことは言語道断だよ。どんな企業でも、公的機関でも許されないことだ。

小笠原啓(日経ビジネス編集):日経ビジネスでは3月に『パワハラ大国ニッポン』という特集を掲載しました。あまり厳しく言うと「パワハラだ」と反発を受けそうで、先輩としては怖いですよね。

上田:いや、議事録に関してはきっちり指導する必要がある。業務上必要なことなんだから、ひるまずに主張すべきだ。後日、改ざんされた議事録を相談者さんが見て、「勝手に書き換えられていました」と言い訳しても誰も聞いてくれないでしょう。嫌われても構わないから、あるべき姿にしないといけない。

小笠原:アイデアを奪われる、という悩みはどう解決しましょうか。

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