女性も男性も「愛嬌」が大事
小笠原:「存在自体がかわいい」という、おのろけコメントですか。
上田:その通り。組織で働く以上、雰囲気を明るくしてくれる人は極めて重要だからね。慣れない仕事でちょこちょこミスしていても、かわいければ、笑顔が良ければ、上司やチームメートは必ず応援するでしょう。ミスを犯さないようにきっちり指導して、サポートしようと周囲が思うようになるはずだ。
逆に、ミスするたびに落ち込んで暗い雰囲気になってしまうと、声を掛けることもためらってしまう。すると、次第にミスを犯しそうな仕事を割り振らなくなってしまうんだよね

小笠原:これは、女性だけでなく男性にとっても必要な心がけですよね。愛嬌(あいきょう)がある人は、男女問わず職場を明るくしてくれます。
上田:そうそう。男性にとっても大事なことだよね。僕はファミリーマートの社長時代、いつも「苦しいときほど笑いなさい」と部下に言っていた。ビジネスをしている以上、失敗したり業績が落ちたりすることは避けられない。そうした局面でうつむいて暗いオーラを出していると、組織がうまく回らなくなってしまう。笑う門には福来る。僕はそれを「元気」「勇気」「夢」と言い続けているんだよね。
大事なのはポジティブシンキング。一つのミスでくよくよせずに、成長するための課題が見つかったと考えましょう。そして会社では元気に明るく振る舞うこと。気持ちが落ち込むと難しいかもしれないけれど、そこをあえて笑い飛ばす強さを持とう。そうすると周囲の人が必ずあなたを応援してくれるはず。自分で納得できる「成功体験」が一つでもできれば、きっと新しい好循環が始まると思いますよ。
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