上田準二さんの「お悩み相談」。今回の相談は専門職として働く31歳の男性から。それなりに給料をもらっていて居心地がいいが、会社の行く末と自分の今後に不安があると打ち明けます。上田さんは「与えられた最低限の仕事をこなすだけでなく、自分の未来につながる行動を取ろう」と諭します。

※読者の皆様から、上田さんに聞いてほしいお悩みを募集しています。仕事、家庭、恋愛、趣味など、相談の内容は問いません。ご自由にお寄せください。

>>悩みの投稿<<

悩み:離職率が高い会社で働いていますが、専門職であることが幸いして風通しのよいポジションで高給をもらっています。プライベートな時間も楽しんでいるのですが、今の「ぬるま湯」に漬かり続けていいか悩んでいます。

 私は会社の中では専門職に位置し、給料もそれなりにもらっていると思います。立場的にも非常に良く、風通しのよいポジションです。ただし、会社全体で見ると社員がここ数カ月で立て続けに辞めてしまい、離職率で言うと、50%近いのではないかと思います。私自身は専門職ですので、他の社員が辞めてもあまり影響しないのですが、会社としてはどうなっていくのかは不安です。

 給料もそれなりにもらっているとは言いましたが、若干頭打ちになっている部分もあり、さらに上がっていく見込みは薄いです。それなりのポジションにいるため、精神的には非常に楽なのですが、今後のことを考えると不安です。専門職で転職しやすいのですが、このご時世どうなんだろうと思います。

 かなり正直に話せば、めちゃくちゃ「ぬるま湯」に漬かっている状態です。それなりに偉そうにできて、それなりに給料をもらえて、それなりにプライベートな時間も楽しんでいます。ただその半面このままでいいのかな? とわれに返ることもあります。

 これってどうしたらいいでしょうか? 何かに挑戦した方がいいのでしょうか。何かこのふわっとした質問に対し、アドバイスいただけたら幸いです。

(31歳、男性、会社員)

小笠原啓(日経ビジネス編集):それなりのポジションにいて高給をもらう一方で、これから上がる見込みは薄い。高給という点は別にして、私と同じ中間管理職かと思いましたが、相談者さんは31歳。色々な人生がありますね。

上田準二:離職率が50%近いという書き込みから推測すると、社員それぞれの役割がかなり明確に分かれている会社にお勤めのようだね。離職していく人の多くはルーティンワークに従事していて、乱暴な言い方をすれば「代えが利く」存在なのでしょう。給料も比較的低く、モチベーションも上がらないのではないか。

 一方で相談者さんは代替しづらい専門スキルを持っていて、指揮命令したり仕組みを作ったりする側だと考えられる。「偉そうにできる」と書かれているのは、離職対象にならないという安心感からなのかもね。

小笠原:公認会計士や税理士など「先生」と呼ばれる資格があるのかもしれません。

上田:その可能性はあるよね。あるいは会社のシステムに精通するIT関連のエンジニアかもしれない。いずれにしても、勤務先でかけがえのない役割を果たしているんだろうね。だからこそ給料も高い。31歳という年齢を考えると立派なことだと思いますよ。

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