上田準二さんの「お悩み相談」。今回は新設部署に異動したばかりの41歳の女性から。専門知識を持ち合わせていないにもかかわらず、即戦力としてスカウトされたことで戸惑っているようです。上田さんは「人事のミスマッチは避けられない。早い段階で異動希望を伝えよう」とアドバイスします。

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悩み:新設部署に異動したのですが、上司の期待に沿えなかったようで仕事を振ってもらえません。「上層部の責任なので、手持ち無沙汰でも気にしないでください」と言われたのですが、毎日不安で仕方がありません。

 社内の各部門から人材を集めて新設した部署に配属されたのですが、上司に仕事を振ってもらえません。

 新設部署では契約書関係を見られる人を求めていたらしく、以前の部署で少し経験があった私が選ばれたようです。とはいえ、私は契約書の専門家ではありません。実際に異動して働き始めたところ、上司は専門知識があり即戦力になる人がほしかったようです。

 同僚は以前からの専門知識を生かして働いているのですが、私は前の部署から持ってきた業務以外何も与えられていません。上司からは「期待と違う形になったのは上層部の責任なので、手持ち無沙汰でも気にしないでください」と言われています。毎日、契約書関係の本を読んで勉強しているのですが、不安で仕方がありません。

(41歳、女性、会社員)

小笠原啓(日経ビジネス編集):異動したら聞いていた話と全然違う。そんなに忙しいなら先に言ってよ。手遅れじゃないか。そう歯ぎしりしているビジネスパーソンは多そうですよね。

上田準二:口調に実感がこもってるね(笑)。今回の相談はそれとは逆で、仕事がもらえなくて困っていると。

小笠原:確かに不安になりますよね。暇すぎるとかえって、干されているんじゃないかと勘繰ってしまう。

上田:相談者さんにとっては不幸だけど、全員にとって100点満点の人事は無理だからね。会社の異動ではどこかで必ずミスマッチが生じるものです。では、その当事者になったらどう振る舞うべきか。取るべき道は2つに1つだね。

 まずは、求められる能力を身につけられるよう、必死になって努力すること。恐らくそういう自覚があるから、相談者さんも本を読むなどして勉強しているのでしょう。具体的な業種などが分からないから適切なアドバイスにならないかもしれないけれど、どの会社にも契約書の作成や確認をしている担当者が必ずいます。勉強すればある程度の水準までは到達できるんじゃないかな。

小笠原:投稿された文面には、「上司は専門知識がある即戦力が欲しかった」とあります。契約の専門家というと、ちょっとハードルが高そうです。

続きを読む 2/2 ミスマッチの解消は「逃げ」ではない

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