上田準二さんの「お悩み相談」。今回は進路に悩む30歳の女性から。コロナ禍で空いた時間に準備してきた海外MBA(経営学修士)留学に挑むのか、社内公募で新たな道を探るのか。自身の結婚も含めて、様々な組み合わせを考えないといけません。この複雑な連立方程式を、上田さんはどう解くのでしょうか。

※読者の皆様から、上田さんに聞いてほしいお悩みを募集しています。仕事、家庭、恋愛、趣味など、相談の内容は問いません。ご自由にお寄せください。

>>悩みの投稿<<

悩み:コロナ禍で空いた時間を活用して、海外MBA留学の勉強をしています。一方、社内で公募されている新規事業にも興味があります。結婚を控えているので、どちらの道を選ぶべきか悩んでいます。

 大手素材メーカーで営業の仕事をしています。コロナ禍で空いた時間を活用し、海外MBA留学の勉強を進めています。以前から留学には興味があったのですが、特にこの1~2年、社内の現実に辻つまを合わせるような未来分析の仕事が割り振られることに疑問を覚えるようになり、本格的に経営について体系立てて勉強したいと考えるようになりました。

 一方、最近になって新規事業の社内公募にも興味が湧いてきました。事業戦略立案や海外グループ会社管理担当社のポジションが公募されており、そちらでも経験を積めるのではないかと悩んでいます。

 結婚を控えており、今後もライフイベントが続きそうです。社内公募に応募して仕事を続けるか、留学した方がいいのか。アドバイスをもらえればと思います。

(30歳 女性 会社員)

上田準二:とてもポジティブで意欲的な方からの相談だね。結婚はいずれにしても近々なさるとして、仕事の分野でどちらの道を選ぶべきか。

 まず、MBAの取得を目指すのであれば、30歳という年齢は絶好のタイミングですね。

 僕は伊藤忠商事に勤めていた37歳のとき、会社からMBAを取ってこいと言われたんだけど断ってしまった。脂が乗っていた時期で仕事が楽しくて仕方がなかったからかな。商社では日々の仕事で様々な問題に直面し、MBAの授業で学ぶケーススタディーを実際に体験できるわけです。あえてスクールに通う必要がないという気持ちがあったんだよね。

小笠原啓(日経ビジネス編集):本当は別の理由があったんじゃないですか?

上田:嫌な聞き方をするな~(笑)。もう1つの理由は英語力だよ。MBAスクールには留学生だけでなく、現地の優秀なネーティブ人材も入ってくる。朝から晩まで英語で議論して、講義に参加するのは大変だ。どちらかというと行きたくない気持ちが強かったのかもしれないね。だから推薦を辞退した。

 すると上司が「上田君が行かないなら、自分が行く。部門で1人の枠を余らせるのはもったいないから」と言い出したんだよ。5歳ぐらい年上だったから、40代前半かな。社費で留学できる最後のチャンスだと前向きだったから、僕は「どうぞどうぞ」と譲ったんだよね。

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