上田準二さんの「お悩み相談」。今回投稿していただいたのは32歳の若手社員。今年の春に親会社から子会社へ出向したところ、テレワーク主体で職場になじめず、プロパー社員とのあつれきに悩んでいます。上田さんは「子会社の利益を最優先に考えなければ、親会社からも評価されない」と発破を掛けます。

※読者の皆様から、上田さんに聞いてほしいお悩みを募集しています。仕事、家庭、恋愛、趣味など、相談の内容は問いません。ご自由にお寄せください。

>>悩みの投稿<<

悩み:今春、子会社に出向したのですが職場になじめず悩んでいます。テレワークが原則なので顔と名前が一致する人が限られ、仕事の進め方がよく分かりません。下手に動くと「親会社が手柄を奪うのか」と反発されそうです。3年の出向期間をどう過ごせばいいでしょうか?

 今春の人事異動で子会社に出向したのですが、職場になじめず悩んでいます。異動する前からテレワークが主体になっていて、会議はオンラインだけで完結します。4月以降は緊急事態宣言などが相次いだことで出社する人はほとんどおらず、顔と名前が一致するのは、私と同じように親会社から出向した人ばかりです。

 問題は、仕事の進め方が分からないことです。私は営業担当なのですが、誰がどのクライアントとつながっているのかが分かりにくく、新規開拓をためらってしまいます。半年ほど前、私と同様に親会社から出向した人が新規開拓を試みたところ「親会社が手柄を奪うのか」とトラブルになりかけたことがあります。

 出向期間は3年と聞いていて、トラブルを起こさなければ元の職場に戻れると上司には言われています。残り2年半、これからどのように過ごせばいいでしょうか。

(32歳、男性、会社員)

上田準二:ファミリーマートも含め、子会社に何度も出向した経験がある僕の出番だね。最初は35歳だから相談者さんと同年代だったかな。総合商社には子会社がそれこそ山のようにあるから、出向する人も膨大になる。数十年前でも「出向者の手引き」という充実したマニュアルがあったぐらいだよ。その冒頭に何が書かれていたか、小笠原君には分かるかな。

小笠原啓(日経ビジネス編集):「寄らば大樹の陰」でしょうか。

上田:親会社に頼り切ってどうするの。

小笠原:「君臨すれども統治せず」。

上田:今度は逆の発想が出てきたね(笑)。親会社と子会社は主従関係じゃないよ。

 正解は「出向先の社員になりなさい」。親会社から一度離れて出向したら、子会社の利益を最大化できるよう子会社の立場で業務を遂行しなさい、ということ。要は、親会社を向いて仕事をするなという意味だね。

小笠原:当たり前じゃないですか。

上田:それができない人が多いから、わざわざ書いてあるんだよ。「残り2年半をどう過ごせばいいか」とあるけれど、相談者さんはどんな視点からこの一言を投稿したのかな。

続きを読む 2/2 親会社では訓練できないスキルを身に付けよう

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