上田準二さんの「お悩み相談」。今回は定年を間近に控えた59歳の男性から。30歳を超えた息子さんが退職した後、働かずにぶらぶらしている姿に不安感を覚えるようです。上田さんは「空白期間を長引かせてはいけない。専門学校など新たな進路を勧めてみては」と助言します。

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悩み:30歳を超えた息子が、働かずに家でぶらぶらしています。再就職活動がうまくいかなかったようで、催促しても「コロナが収まったらね」と気のない返事が返ってきます。私は59歳で、いつまでも養ってはいられません。息子とどう向き合えばいいでしょうか。

 まもなく定年を迎える59歳の男性です。息子が家に引きこもったまま働く気配がないのが悩みです。

 大学卒業後に大手メーカーに就職したのですが、激務で体調を崩してしまい5年ほどで退職しました。その後、しばらくは再就職活動をしていたようですがどうやら不調に終わったようで、今は働かずにぶらぶらしています。

 しばらくは休むのも大事だと思って干渉してこなかったのですが、息子が30歳を超えたのを境に焦りを感じるようになりました。私は定年後も再雇用で働くつもりですが、いつまでも養ってはいられません。就職活動を再開するよう促しても、「コロナが収まったらね」などと気のない返事が返ってきます。息子とどのように向き合えばよいか、助言をいただければと思います。

(59歳 男性 会社員)

上田準二:近年、こういうケースが増えていて社会問題になっていますよね。相談者さんの心中をお察しします。大学卒業が22歳だとして5年間働き、今は30歳。この方の表現を借りれば、2~3年ぶらぶらしていることになりますね。

小笠原啓(日経ビジネス編集):再就職活動に取り組んだものの、不調に終わったそうです。

上田:家に引きこもったままだとすると、過去3年間で社会との接点も失われている可能性がある。このまま働かない状態が長期にわたって続くようなら、ますます社会に出にくくなる。相談者さんが定年を迎えて高齢化していくと、状況はさらに厳しくなる可能性がありますよね。

 息子さんの「コロナが収まったらね」という言葉は、一面では正しいと思います。今の時期に中途採用している会社は限られていて、門戸が狭いのは間違いない。だけどワクチン接種が進めば感染拡大はある程度収束して、以前のような社会活動が復活するはずです。それに備えて、社会と接触しない期間を可能な限り短くする必要があるでしょう。

小笠原:就職が難しいのならば、どんな道があるでしょうか。

上田:アルバイトを探すのもいいけど、専門学校に入り直すのがいいのかな。社会人になった後で改めて手に職を付けたり、学び直したりしたいと思う人はたくさんいるでしょう。そういうニーズの受け皿になる学校も増えているから、年長者が通っても違和感はないでしょう。このご時世だからオンラインの授業が多くなるのかもしれないけれど、友人関係を築いたり同級生と競い合ったりするのはいい刺激になるはずです。

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