上田準二さんの「お悩み相談」。今回はコールセンターで働く40歳の女性から。新型コロナウイルスの感染防止対策について職場の上司と意見が合わず、業務に集中できないと訴えます。上田さんは「知恵を絞った提案が受け入れられないのなら、別の職場に移った方がいい」とアドバイスします。

※読者の皆様から、上田さんに聞いてほしいお悩みを募集しています。仕事、家庭、恋愛、趣味など、相談の内容は問いません。ご自由にお寄せください。

>>悩みの投稿<<

悩み:勤務しているコールセンターの感染防止対策が不十分だと感じています。常時換気を訴えて署名活動をしましたが、上長からは「心配ならばコロナが収束するまで休職すれば」とつれない返事が返ってきました。どう対応すればいいでしょうか?

 3密のコールセンターで働いています。規定にのっとり職場の換気を上長に依頼してきましたが、拒否されています。窓を開けるのは難しく非常扉を開放するしかない状況ですが、外気が入ってくると「暑い」「寒い」という人が一部にいて、すぐに閉められてしまいます。この冬には「非常扉を1時間おきに閉め切る」というルールができました。7時間勤務のうち4時間も閉め切られるのです。息苦しさと恐怖で業務に集中できません。

 私と同居する父は糖尿病や高血圧などの基礎疾患を抱えています。高齢の家族と暮らす同僚や、持病があるオペレーターからも不安の声が上がりました。医療従事者に相談したところ「職場での感染を未然に防ぐためにも改善を求めた方がいい」との意見でした。

 そこで非常扉の開放を求めて署名活動をしました。従業員の安全と雇用維持、事業継続のために常時換気が必要だと考えたからです。同じオフィスの40人余りに声がけし、30人以上に賛同してもらいました。

 この声を基に上長に相談したのですが、「そんなに心配ならコロナが収束するまで休職すればいい」「なんならセンターを閉めてもいい」との返答でした。「花粉症や寒い人にも配慮する」との意見もあったようです。

 納得できないので労働基準監督署や弁護士にも相談したのですが、真剣に取り合ってもらえません。管理職には職場の安全を守る義務があるはずですが、先日も「あごマスク」で電話に応対していました。危機管理能力が欠けていると思います。今後、どう対応すればいいでしょうか?

(40歳 女性 パート・アルバイト)

小笠原啓(日経ビジネス編集):今年のゴールデンウイークは結局、旅行できずに終わってしまいました。東京都内では百貨店や遊園地は軒並み休業しているし、他県に越境するのもはばかられる。緊急事態なので仕方ないのですが、家の中で元気を持て余す子供の相手で疲労困憊(こんぱい)です。

上田準二:僕もあまり外に出なくなったね。東京都内に出向くことはほぼなくて、例外は女房と2人でゴルフに行くことぐらい。クラブハウスや食堂などは感染防止が欠かせないけど、青空の下で開放的なのがいいよね。

小笠原:こんな状況で頼りになるのがネット通販や宅配サービスですよね。新型コロナの感染拡大が始まってから、コールセンターに電話をかけて相談する機会が増えたような気がします。今回のお悩みは、コールセンターで働く40代の女性から。投稿されたのは3度目の緊急事態宣言の発令前でしたが、職場の感染防止対策に不満をお持ちのようです。

上田:署名活動をして感染防止対策の是正を上長に求めたところ、「そんなに嫌なら休んでしまえ」という返事が返ってきた、と。年明けの「第3波」と比べても、今の「第4波」は変異ウイルスなどで深刻度が増している。3密状態でなくても「2密」や「1密」でも感染してしまうというのだから、今までとは全く違う対策が求められるよね。

 お悩みが投稿された後で状況が大きく動いたから、さすがに会社側の態度も変わっていると信じたいけど、どうだろうか。もし今でも職場環境の改善度合いに納得できないのならば、会社に期待するのは難しいかもしれないね。

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