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上田準二さんの「お悩み相談」。今回は、上司に「だめだ」というレッテルを貼られ、出世のチャンスがないと悩んでいる41歳男性から。かつては幹部候補という評価を受けていたのに、上司が代わってから状況が変わったと落ち込んでいます。上田さんは、「上司にも妻にも、意欲を伝えよう」とアドバイスします。

悩み: 40歳を過ぎても一般職のままで、幹部社員登用への道が開けません。前の上司に「おまえはだめだ」と言われ、部署を異動しても幹部社員登用への意思確認すらされません。かつては幹部社員候補としての扱いを受けていたこともありました。モチベーションが下がってしまいましたが、この状況にどのように向き合ったらよいでしょうか。

 現在、事務系の仕事をしておりますが、40歳を過ぎても一般職のままで、出世について悩んでおります。数年前までは、部内でもリーダーを務め、上司からも幹部社員(課長職)候補としての扱いを受けていました。しかし、いざ幹部社員登用試験を受けることになった際に、上司が威圧的なタイプの方に代わってしまい、一方的に「おまえはだめだ!」と言われて試験の話もなくなってしまいました。

 その後、部署を異動することになりましたが、新しい部署ではあまり部下を育てるという雰囲気がありません。異動から3年がたちますが、上司からは一度も幹部社員登用への意思の確認すらされていない状態です。「もはや自分は会社にとって投資の対象ではないのか……」とモチベーションが低下している状態です。

 もちろん、目の前の仕事をコツコツ、一生懸命こなしていくしかないとは思います。ただ、今後、自分のモチベーションをどのように高めていこうか悩んでおります。

 また、私は既婚者で2人の子供を抱えておりますが、一般職のままでは昇給もなく、妻からも小言を言われ、これも悩みの種となっています。今後の会社での立ち居振る舞いや、気持ちの持ちようなどについて、アドバイスいただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。

(41歳 男性 会社員)

大竹剛(日経ビジネス編集):以前は幹部社員候補として期待されていたのに、上司が代わった途端、扱いががらりと変わってしまった。上司との相性は組織で働くビジネスパーソンにとっては大きな問題です。このような悩みを抱えている方は少なくないでしょうね。

上田準二:そうだね。上司が代わった途端に評価が変わってしまうということは、これは多くの会社でありがちなことなんです。上司の「人を見る目」というのはそれぞれ特性があって、同じではないからね。

 この方は、たまたま代わった上司から「おまえはだめだ」という評価を受けてしまった。そして、部署を異動した。おそらく、その異動したときも、この上司から受けた低い評価が、新しい部署の上司にも引き継がれてしまっているのではないかと思います。

大竹:なるほど。「だめだ」と評価をした上司がこの方をどう評価していたのかという情報は、新しい部署の上司も知っている可能性が高い。だから、管理職登用への意思確認もされない、ということですね。

上田:ある意味、今の上司は前の上司みたいに、「おまえはだめだ」と言わないまでも、よくできるという印象はまだ持ってないでしょう。

大竹:なるほど。