刺し身にも「ニンニクじょうゆダレ」

上田:ワサビは使わない。ニンニクです。おろしニンニクでしょうゆダレを作って、千切りしたタマネギを刺し身に合わせて食べるんです。マグロもハマチもサーモンも、何にでもニンニク。これがうまい。

 女房は最初、めちゃくちゃ嫌がっていましたよ。刺し身にニンニクなんて合うはずがない、と言ってね。だけど、次第に大好きになって。現役の頃、僕が「あしたはお客さんと会う日だから今日はニンニクはやめてワサビにする」と言っても、女房は自分でニンニクすって食べるほど好きになった。そうなると、僕も耐えられなくなって結局、ニンニクを付けて食べてしまうのだけどね。

大竹:いつごろから奥さんにニンニクを食べるように勧めたのですか。

上田:第2子が生まれた頃からだから、もう45年ほど前の話だな。子どものオムツを洗うたびに、手がボロボロに荒れてきて、あまりにもかわいそうだから、ニンニクを食べてみようと勧めたんです。

 週に最低1回は、おろしニンニクで肉や刺し身を食べるようにして、それからずっと、そういう生活を続けている。ニンニクを女房が食べるようになって10年くらいたった頃、気が付いたら、手足の指のひび割れがすっかり直っていたんだ。むしろ、かえって暑いぐらいだと言い始めた。

大竹:ニンニク以外に思い当たる料理はありますか。

上田:そうだね。あとは鍋料理かな。僕は、肉でも野菜でも何でもぶち込んでしまえる鍋料理が好きでね。女房も晩酌が好きで、鍋をつつきながら酒を飲むんです。鍋は肉も魚も野菜も、バランス良く食べられるしね。

 だから、女房の冷え性を改善した料理は、ニンニクと鍋じゃないかと思っている。

大竹:ニンニクをたくさん食べるのは、上田家では昔からですか。

上田:どうだろうね。少なくとも、僕の子どもたちは刺し身を食べるにしても何にしても、ニンニクがないと嫌だと言っている(笑)。青森もそうですが、寒い国の人は結構、ニンニクを食べるのではないかな。ニンニクは青森の特産品でしょう。秋田も似たようなもので、ニンニクをよく食べますよ。ただ、みんな刺し身をニンニクじょうゆで食べていたかは分かりませんが、僕のおやじはニンニクじょうゆで食べていたね。

 ニンニクエキスのサプリメントも売られていますが、僕は生のニンニクがやっぱり好きだな。

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