自らチャンスを逃すような発言は慎んだ方がいい

大竹:既に転職の気持ちを固めていて、条件もいいのであれば、転職した方がいい。だけど、自分のキャリアについて、一度整理して考えた方が、転職先で似たような悩みや不満を抱えなくてすむということですね。

上田:給料や評価、ステータスなど、次に行く転職先は今の悩みを全部解決しているように見えるものですが、行ったらやはり同じ問題は大なり小なり必ずあるはずですから、それをきっちりと整理できる道で進んでくださいね。

 僕も経験あるんですよ、課長になる前、月に100時間くらいも残業していた時期があるんです。

大竹:今では残業規制に引っかかって問題になりますね。

上田:まあ、大昔の話だからいいでしょう。そんな状況から課長になったわけです。そうすると管理職だから残業手当が付かなくなりました。つまり、課長になった途端、大幅に収入が減ってしまった。それまで、残業を含めた収入を計算して生活していたわけだけど、課長になった途端、収入が大幅に減ってみみっちくなっちゃうわけだね。それまでと同じような生活が送れない。

 だから、上司に文句を言ったことがあるんです。「課長になるのはありがたいのですが、こんなに給料が減った」とね。すると上司に、「お前、あほと違うか。60歳で定年になるまで、100時間の残業を続けられるわけないだろう。一時的に給料が減るからといって『課長になるのは結構です』なんて言ったら、もう管理職になる機会は回って来ないぞ。生涯年収で見たら大幅に損することになる」と言われたことがある。

 だからあなたも、「管理職にならなくてもいい」などと言っていたら損をしますよ。

大竹:そんなことを言っていたら、チャンスは巡ってこなくなる。

上田:そうそう、ポストも回ってこなくなる。

 だから、今、言ったようなことをきっちり整理した上で、2度目の転職にチャレンジしてはどうですか。

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