「元気、勇気、夢」を唱えよう

大竹:「おそらく自分自身を追い込むために始めた何気ない習慣が抜けないのではないかと思っています」と言っていますね。きっと、もっと能力を発揮しようと思って、あえて自分自身を追い込むために、無意識に「自分は能力がない」と思い込んでしまったのかもしれません。

上田:そうだね。「能力がないなら死ね」と自分を追い込むことを、仕事に打ち込むエネルギーにしてきたのかもしれないね。だけど、それは自分を苦しめるだけですよ。自分を否定して追い込むのではなくて、むしろ、今日からは「自分には能力がある」と自分を肯定してあげてください。今の自分を「能力がある」と認めてあげてください。

 「自分には能力がある。『能力がないなら死ね』だなんて、こんな夢があってたまるか」と思って、夢を変えるんです。それが僕がいつも言っている「元気、勇気、夢」を朝晩、唱えろというのと同じことにつながるんです。

大竹:「能力がない」と自分を追い込むのではなくて、「能力がある」と思い込んだ方が前向きに生きられるし、もっと能力を引き出せる。

上田:そうですよ。もしも、「能力がない」という声が聞こえてきたら、瞬間的に「私には能力がある」と言い返して打ち消す。そして、やはり「元気、勇気、夢」ですよ。毎日、鏡を見ながら笑顔で唱えてみてください。そうしたら、1カ月、2カ月、3カ月とするうちに、だんだんとその声は薄れていきますよ。

 ただし、まずは早い段階で心療内科にいって、一度、専門のお医者さんにも診てもらいましょう。それをしながらの「元気、勇気、夢」ですよ。

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