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残念な社長の発言

大竹:この会社は社員が1000から5000人未満のようです(注:投稿の際に従業員規模を聞いています)。何のメーカーかは分からないですが、業績があんまり良くないということなんでしょう。しっかり労働組合もあるようです。

上田:そうだね。ただ、この会社のことで言えば、質問の内容の中で引っかかるところがあるんだ。それは社長自身が、「我々はもうかってない。経営陣の給料も安いので我慢して頑張ってくれ」なんて言っていることです。

 社長自身がそんなことでは、正直、この会社は駄目だと思う。トップとして言うべきことは「僕は給料も上げて、利益もばんと出るように、この会社を変えたい。だから、一緒に会社を変えていこう」という前向きなメッセージでしょう。「自分の給料も安いんだから、君たちも我慢してくれ」というのは、そもそも経営者として会社を成長させようという覚悟を感じない。そんな社長に社員はついていかない。こんな社長がいる会社には、将来はないね。

大竹:絶対によくならない。

上田:僕がここの社長だったら、「だいたいうちの会社は給料が安すぎる。俺の年収も君たちの給料も低い。だから、もっと利益が出る会社にする。従って、みんなも高い給料をとれるように頑張ろう」と言うね。「俺も社長として、年収をもっともらいたい。そのために、やるべきことを徹底的にやる」と断言する。

大竹:おお、上田さんみたいな社長だったら、「親分、ついていきます!」と思う人も多いかも(笑)。

上田:ファミリーマートの社長になったとき、実はそう言ったんだ(笑)。

大竹:結局、会社の勢いや社員のモチベーションは、トップがどういうメッセージを発信するかで大違いですよね。「俺の給料も安いんだから君たちも我慢してくれ」といったマインドを社長自身が持っているから、職場には閉塞感が漂うし、事業だって伸びず給料も上がらない。

上田:そういうことです。

 社員が閉塞感を抱き、会社の将来に期待を持てなくなるのは、全て経営側の責任です。そういう意味でも、あなたは今の会社にとどまるより、転職にチャレンジした方がいいでしょう。

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