全3691文字

45歳ごろまでに進むべき道を決断しよう

大竹:ちなみに、総合職、専門職というお話がありましたが、最近では途中でキャリアパスを選べる会社が増えています。マネジメントを目指すのか、それともマネジメントではなく、それまでのキャリアを生かして現場で専門の道を究めていくのか。キャリアを選べるとしたら、何歳ぐらいまでに決めた方がいいのでしょうね。

上田:自分のそれまでの経験と、これからやっていきたいことを考えると、45歳ぐらいには決めた方がいいね。例えば、最近は定年が60歳から65歳に延長される会社も増えてきているけど、45歳というのは、もう残り20年だからね。

大竹:確かにそうですね。

上田:自分の将来の絵をどう描くかといったときに、定年まで5年しか残ってない、あと10年しかない、となると、絵を描いたところでその通りに実現しない可能性も高くなる。だから、45歳ぐらいまでに判断すべきでしょうね。

大竹:上田さんの場合、そういうキャリアを選べるようなチャンスはありましたか。

上田:なかったですね。自分には専門性があるなんて思ってなかったから。一応、大学は法律学科を出ましたよ。だからといって法務部へ行くかという気持ちもなかった。法務の専門家になるために会社に入ったわけじゃないので。

大竹:法律の専門家を目指すのなら、弁護士になればいい?

上田:そういうことです。だからこの後輩も、せっかく会社に入ったのだから、大学で学んだ専門以外のことも楽しまなくちゃ。

 それから、「場当たり的な人事」と言いますが、この会社はあえてそれをやっているのかもしれないよ。違った視点で物事を考えられるエンジニアを育てるために。だから、不安になる必要はありません。

大竹:キャリアアップにもいろいろな道がある、ということですね。

上田:そうです。入社してまだ4年でしょう。「同期が着実に専攻を生かし、キャリアを積み上げている」と言いますが、そう見えるだけです。自分が一生懸命やっていれば、周りの同期のことはあんまり気にする必要はありません。本当に同期と差がついたな、と思うまでには、あと10年以上かかりますよ。

 だから後輩。そういうことは、今から気にする必要はないよ。

読者の皆様から、上田さんに聞いてほしいお悩みを募集しています。仕事、家庭、恋愛、趣味など、相談の内容は問いません。ご自由にお寄せください。

>>悩みの投稿<<

*この連載は毎週水曜日掲載です。

本連載「お悩み相談~上田準二の“元気”のレシピ」が本になりました! 反響の大きかった話を中心に、上田さんのアドバイスをぎゅぎゅっと編集して詰め込みました。その数、全35個。どれも読むだけで元気になれるアドバイスばかり。上田さんの“愛”がたっぷりのお悩み相談本となっています。ぜひお手にとってみてください。

とっても大きな会社のトップを務めた「相談役」の相談室』は、絶賛発売中!


◇概要◇

『とっても大きな会社のトップを務めた「相談役」の相談室』

<第1章 人間関係に効く>
Q 上司の顔色ばかり見る組織に辟易/Q 上司が危機感を持っていない/Q 理不尽な部長の罵倒に耐えられない、など9個

<第2章 自分に効く>
Q 成長できる「前の職場」に戻りたい/Q もうここで「昇格」は終わり?/Q いいかげん、ぎりぎり癖を直したい、など15個

<第3章 恋愛・生き方に効く>
Q 安定した仕事を持つ男性の方がいい?/Q 出産のタイムリミットが近づいて/Q 年収も家柄も良いのに婚活失敗、など11個