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上田準二さんの「お悩み相談」。今回は、「ママ友トラブル」に直面している41歳の働く女性から。専業主婦のママ友とのこじれた関係を「このまま我慢するしかないのか」と悩んでいます。上田さんは「お互い“自己中”、関係を絶つしかない」とアドバイス。その意図は?

悩み:ママ友との関係に、我慢なりません。「我が子は正しい、相手が悪い!」とばかり主張するママ友に、SNSでも批判されました。どうしたらいいでしょうか。

 ママ友トラブルです。

 子供がトラブルを起こすたびに、「うちの子は悪くない、相手が悪い!」と主張するママ友がいます。自分の子供がイジメをしていたときでさえ、「これはイジメではない。先生が勝手にイジメだと決めつけているだけ」「相手の被害妄想だ。それなのに担任が謝罪を強要してきた!」などと、担任に食ってかかります。

 そして学年末の夜、「もう理不尽過ぎて眠れない! 聞いてほしい!」とまたしても長いLINEのメッセージを私に送ってきました。簡潔に言うと、「(ママ友の)子供がクラスでイジメに遭っている。相手の子供とその親を許せない。担任、いや校長、いや教育委員会へ訴える!」とのことでした。

 夜遅かったうえに、今までの言動も含めてイラついた私は、「毎回毎回、『我が子は正しい、相手が悪い!』って主張するけど、それ事実なの? だいたい子供なんて自分の都合の悪い話はしないはず。自分の子供の話だけ信じて相手の悪口を親のあなたが言いふらすのはどうかと思う。だいたい私はあなたみたいに暇じゃない。明日も仕事なの。ごめんなさいね」と返信しました。

 すると、ママ友は激怒。数日後、別のママ友から「彼女のインスタ(Instagram)、あなたのこと思いっきり批判しているわよ」と忠告があり、その内容を確認すると、「専業主婦であることをバカにされました」とのタイトルで投稿がありました。

 過激なタイトルだけに、もちろんフォロワーも猛烈に反応しています。そう思われるように冷たくあしらったのは確かに悪かったと思いますが、とはいえ納得できないというか、面白くありません。私はこのまま、我慢するしかないのでしょうか?

(41歳 女性 会社員)

1946年秋田県生まれ。山形大学を卒業後、70年に伊藤忠商事に入社。畜産部長や関連会社プリマハム取締役を経て、99年に食料部門長補佐兼CVS事業部長に。2000年5月にファミリーマートに移り、2002年に代表取締役社長に就任。2013年に代表取締役会長となり、ユニーグループとの経営統合を主導。2016年9月、新しく設立したユニー・ファミリーマートホールディングスの代表取締役社長に就任。2017年3月から同社取締役相談役。同年5月に取締役を退任。趣味は麻雀、料理、釣り、ゴルフ、読書など。料理の腕前はプロ顔負け。2019年5月末に相談役を退任。(写真:的野弘路)

大竹剛(日経ビジネス):今回は「ママ友」のトラブルの話です。

上田準二(ユニー・ファミリーマートホールディングス元相談役):あなたは、こういう女性とのお付き合いを、ママ友という関係でやっているわけですよね。この相手の女性に対して、このまま我慢するしかないのでしょうかと。

大竹:そうです。

上田:では、「我慢できない」からと、あなたも似たような投稿をして反撃すると、ますます、このママ友とのエキセントリックな関係がどんどん続いていって、周りのママ友の間でも評判になってしまうよ。

 だから、まずは、そういうことはしないこと。それと、ここまでこのママ友との関係がこじれている以上、もうこのママ友とのお付き合いは絶つべきです。

大竹:もう、関係を絶った方がいいということですか。

上田:例えば、彼女からの電話やメールは着信拒否をしてしまいましょう。お互いのコミュニケーション、交流ツールもまず遮断することです。

大竹: LINEも、もう見ない。

上田:そう、見ない。そうすると、相手も分かるでしょう。そういう交流をあなたが望んでいないことを。