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ユニー・ファミマHD相談役、上田準二さんの「お悩み相談」。今回は、ギャンブルにハマっている兄から「お金を貸して」とせがまれている23歳女性から。ギャンブルをやめてほしいものの、どう説得したらいいかわかりません。上田さんは「やめられなければ、兄のことを忘れるしかない」と助言します。

悩み:ギャンブルに依存している兄に、「お金を貸してほしい」と言われて困っています。そんな兄に、どのように向き合ったらいいでしょうか。

 私は23歳で今年就職した社会人です。兄からお金を貸してほしいと度々言われ困っています。兄は中卒でギャンブルをして生計を立てていましたが立ち行かなくなったようで、最近、介護の仕事を始めました。しかし、ギャンブルはやめられないようで給料を全て注ぎ込んでしまっているようです。

 「生活がままならない、給料日まで数万円貸してくれないか」と言われるのですが、貸してしまったら兄弟関係が崩れると思い、貸さずにいます。ギャンブルが趣味であることは仕方がないと思いますが、その結果、他の人にお金を借りるようではいけないと思っています。

 どうしたら、兄にきちんとしたお金の管理をしてもらえるでしょうか。

(23歳 女性 会社員)

大竹剛(日経ビジネス):次は23歳の今年就職したという女性からです。ギャンブルがテーマのお悩みは初めてかもしれません。

上田準二(ユニー・ファミリーマートホールディングス相談役):まずね、少なくともあなたが言っているように、絶対、この兄にはお金を貸してはいけません。「給料日に返すから」と言っているけど、お金を借りた途端、またどこか何かに行くに決まっているんだから。そうすると、ギャンブルにさらにお金を注ぎ込んでいくことになるのは目に見えているので、お金は絶対に貸してはいけませんよ。

 さて、ではギャンブルをどうやってやめさせるか。これは、難しいね。

大竹:やはり、まずはギャンブルはやめさせた方がいいということですか。

上田:うん。まず、ギャンブルをやめさせなければいけないね。兄には、ギャンブルにのめり込んでいくと将来、どの様になるのかという話を、実例をもって伝えたほうがいい。そんな事例は世の中にたくさん転がっているでしょう。それを兄に、懇々と語ったらどうですか。

 おそらく、このまま続けていると会社にも居られなくなるし、クビになって次の仕事が見つかっても、ギャンブルをやめられなければ結局、その会社でも収まりがつかなくなる。そのうち、会社に就職するという気がなくなってしまう。

 一方で、サラ金でお金を借りて返せなくなると、ひどい時には怖い人たちから追いかけられるようなはめになる。そんな話は世の中にいろいろあるでしょう。

大竹:最近はお金を借りることがどんどん簡単になっていますからね。スマートフォン(スマホ)で審査を受けてすぐにお金を借りられる時代になりました。