全2234文字

組織の中からの自浄作用は期待できない

大竹:そんなことをしたら、むしろそれが犯罪になってしまう。

1946年秋田県生まれ。山形大学を卒業後、70年に伊藤忠商事に入社。畜産部長や関連会社プリマハム取締役を経て、99年に食料部門長補佐兼CVS事業部長に。2000年5月にファミリーマートに移り、2002年に代表取締役社長に就任。2013年に代表取締役会長となり、ユニーグループとの経営統合を主導。2016年9月、新しく設立したユニー・ファミリーマートホールディングスの代表取締役社長に就任。2017年3月から同社取締役相談役。同年5月に取締役を退任。趣味は麻雀、料理、釣り、ゴルフ、読書など。料理の腕前はプロ顔負け。(写真:的野弘路)

上田:逆に自分が犯罪者のようなことをしてはいけません。

大竹:大手メーカーなので、きっと内部告発制度があると信じたいですね。もしくは、この方は子会社にお勤めということですから、むしろ親会社に告発するというのはどうでしょうか。

上田:大手メーカーの子会社ということだから、親会社にはしっかりした内部告発制度のようなものがあると思うよ。親会社に告発するほうが、ずっと効くかもしれない。親会社が子会社に告発しても何も動かないのであれば、それこそ大問題だ。

 いまや、不正が明るみに出るきっかけは、だいたい内部告発かマスコミという外圧からと決まっていますよ。実際、その方法しかないんです。

 組織の中で、「もうこんなことはやめましょう」とか「是正しましょう」なんて言ったって、なかなかうまくいかないものです。だいたい、組織ぐるみでやっているから。

大竹:今回のケースは、明らかに組織ぐるみですね。このままこの会社に居続けても、精神を壊してしまいそうですね。

上田:そう。ここでずっと我慢して、辛抱して仕事を続けるなんてあり得ない。あなたには、もっと前向きに頑張ってほしいですよ、本当に。

*この連載は毎週水曜日掲載です。

本連載「お悩み相談~上田準二の“元気”のレシピ」が本になりました! 反響の大きかった話を中心に、上田さんのアドバイスをぎゅぎゅっと編集して詰め込みました。その数、全35個。どれも読むだけで元気になれるアドバイスばかり。上田さんの“愛”がたっぷりのお悩み相談本となっています。ぜひお手にとってみてください。

とっても大きな会社のトップを務めた「相談役」の相談室』は、絶賛発売中!

本連載で反響の大きかった35の相談が1冊の本になりました!

◇概要◇

『とっても大きな会社のトップを務めた「相談役」の相談室』

<第1章 人間関係に効く>
Q 上司の顔色ばかり見る組織に辟易/Q 上司が危機感を持っていない/Q 理不尽な部長の罵倒に耐えられない、など9個

<第2章 自分に効く>
Q 成長できる「前の職場」に戻りたい/Q もうここで「昇格」は終わり?/Q いいかげん、ぎりぎり癖を直したい、など15個

<第3章 恋愛・生き方に効く>
Q 安定した仕事を持つ男性の方がいい?/Q 出産のタイムリミットが近づいて/Q 年収も家柄も良いのに婚活失敗、など11個