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部長との関係で困った時は、中間管理職の「主任」に頼ろう

大竹:しかも「スルーパスの名手」ということは、それだけ仕事を見極める能力にも長けている。

上田:見極めて、仕分けして、彼女にはその資料作成の仕事をパスしているんです。きっと、その際に資料を作成するポイントも言っているはずですよ。どのような観点から、どのような資料が必要なのかと。

 部長のくせして、「パワーポイントも作れない」、「エクセルも使えない」と批判しているけど、僕はどうなるのよ(笑)。

 だって、僕は社長時代、部下には、こういうパワポを作ってくれ、エクセルでこう分析してくれ、といっぱい言っていましたよ。それで、「あの社長は全部スルーパスだ」と言われたら、困ってしまうよ。

大竹:社長としての仕事ができなくなる。

上田:そう(笑)。

 まだ2年目ということで、彼女が一生懸命頑張っていらっしゃることは、手に取るようによく分かります。一生懸命資料を作ったのだから、評価してほしいという気持ちも分かります。

 きっと、フィードバックがないということは、あなたが作った資料を基にした部長の役員への企画提案がうまくいっているからだと思うよ。失敗していたら、おそらく部長は「せっかく作ってもらったけどダメだった」と言うのではないかな。何も言わないということは、あなたの資料が非常によくできていたということですよ。

 そう思ってください。きっと部長はあなたを評価していますよ。

大竹:ですが上田さん、フィードバックをしない上司というのも、困ったものです。誰しも、いいフィードバックをもらえればモチベーションが高まるでしょう。

上田:フィードバックが欲しい時は、主任から言ってもらうんだね。

大竹:部長ではなく、主任から?

上田:そうです。主任に伝えてごらん。「部長の資料をいつも作っているのですが、部長は私が作った資料がよかったとか、ダメだったとか、何もフィードバックがないんです」とね。そうしたら絶対、主任は部長に伝えるよ。「彼女、こう言っていましたよ、部長」と。

大竹:なるほど、そのための主任だと。

上田:そうそう。主任はそういうことをするためにいるんですよ。ちゃんと使わなきゃ。

 でも、そもそも心配しなくていいんですよ。だって、あなたの仕事を信頼しているからこそ、部長はスルーパスしてくるんですから。

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Q 上司の顔色ばかり見る組織に辟易/Q 上司が危機感を持っていない/Q 理不尽な部長の罵倒に耐えられない、など9個

<第2章 自分に効く>
Q 成長できる「前の職場」に戻りたい/Q もうここで「昇格」は終わり?/Q いいかげん、ぎりぎり癖を直したい、など15個

<第3章 恋愛・生き方に効く>
Q 安定した仕事を持つ男性の方がいい?/Q 出産のタイムリミットが近づいて/Q 年収も家柄も良いのに婚活失敗、など11個