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ユニー・ファミマHD相談役、上田準二さんの「お悩み相談」。今回は、うつ病にかかり昇進が遅れている男性から。同期が昇進していく中で、どのように復職していったらいいか悩んでいます。上田さんは「本を読み、筋トレをしよう」と焦る必要はないとアドバイスします。

悩み:うつ病を何度か発症したため、昇進が遅れて焦っています。これからどのように復職し、業務に取り組んでいったらいいでしょうか。

私は金融関係の仕事をしているのですが、33歳になって、いまだに階級が一番下のままです。というのも、昇進を迎えるタイミングで何度かうつ病を発症、再発してしまい、それが原因で仕事をうまく回せていないからです。

以前は営業をやっていたのですが、対人関係で上手くいかず、現在は内勤の職場に異動し、復職訓練を行っている形です。同じ年に入社した同期や後輩は課長代理やチームリーダーといった役職を与えられているのに、私はまだ平の会社員、という位置づけです。病気が原因のため、焦ってはいけない、と自分を戒めているのですが、どうしても今後に対して焦りや不安がよぎってしまいます。

私はこれから、どのように復職し、業務に取り組んでいけばいいのでしょうか?

(33歳 男性 会社員)

大竹剛(日経ビジネス):今回は男性の会社員、33歳の方からのお悩み相談です。33歳になって、いまだに階級が一番下のままです。原因として、何度かうつ病を発症、再発してしまっているとのこと。同期の社員が昇進していく中で、焦ってしまっているようです。

上田準二(ユニー・ファミリーマートホールディングス相談役):この方は、今の自分を圏外に置いてみることが必要だね。

大竹:圏外?

上田:自分自身を見つめ直してみるということです。いまだに一番下で昇進も同期より遅れている。なぜなのかという原因も分かっているわけですよね。それが、昇進のタイミングで何度かうつ病を発症してしまったことであると。

 それはもう、ご本人が病気だったわけで、そういう状態で部下を持ってそのチームを回していけるかという判断を、会社はしたわけです。会社としては、その時点では、組織を回していくことは無理だという判断をしたのでしょう。

 

 それがいいとか悪いとかではなくて、客観的に自分自身がそのような状況であったということを、まず現実的に認めるしかありません。

 

 従って、同期が出世しているとか、そういうことを気にするのではなくて、まずは自分を癒すことが大切です。

 今は、復職訓練をしている段階ですよね。

 

大竹:そのようです。

上田:そういう訓練期間を設けているということは、会社も配慮しているわけですよ。であれば、その方針に従って、まずは、きっちりと自分自身を客観的に見つめなおしてみる。一番大事なことは、そういった精神的なことを癒す、治すことを優先することです。この先の昇進なり出世なり、そういうことを考えるべきではないんですよ。

 それでも、やはりいろいろと悩んでしまうことはあると思います。そういう悩みを、どのように解決していくか。本を読むといいですよ。じっくりと。