全3924文字

上司とは「ずるい存在」だ

大竹:転職も考えるぐらい悩んでいるということは、ちょっと勇気を持ってその“丸投げ上司”に抱えている問題を言ってみるということが大事ということですね。

上田:そうです。やはり日本というのは欧米やほかのアジアの国と比べても、ちょっと変わっていますよね。

大竹:どのあたりが、ですか。

上田:ほかの国では、賃金を上げてくれなかったら辞める、会社において自分の夢を見通せなかったら辞める、そういうのが当たり前でしょう。日本の場合は、個人がいろいろ悩んで、上司に自分の主義主張なり何なり、思いなりをはっきり言わない。これからはどんどん、言っていかなければいけない時代ですよ。

大竹:上田さんは結構言ってきたんですか、ご自身で。

上田:いや、あまり言わなかったね。これはもう自分の守備範囲を超えていると思ったら、やれと言われても自分勝手にやらなかったから(笑)。

大竹:上田さんは強いですね。

上田:だって上司だって見ていて分かると思ったから。「もう、今はこれで手一杯ですから」と言っても、上司から「何とかやってくれよ」と言われて徹夜してやったことはあるけど、例えば人事評価でボーナス査定が普通以下になったりしたら、「冗談じゃねえ」と怒りますよね。

 そんな時は、「部長、何でですか」とやはり主張すべきですよ。

大竹:何となく職場がそういう雰囲気だから上司に言えないとか、逆に自分の待遇改善を言うとうるさいやつだと思われるのが嫌だとか、そんなことを考える必要はない。

上田:ないない。まあ、いつの時代でもそうですけれども、上司としては状況が分かっているけれども、まあ、何とか頑張ってくれとか、そういうことを言うものですよ。だけど、分かっているんです。彼女の今の状況だって、分かっている。だけど、上司としては、あまり自分からそういうことをオープンにしたくない。

 だから、逆に部下から言わなければいけないんです。そうしたら、上司は何とかしなきゃいけないとなるんです。上司は下から言われないと行動を起こさない。

大竹:この方も、同僚たちは上司の太鼓持ち気味だと言っています。そういう中でも、声を上げていくことが大事ということですね。

上田:彼女の場合、上司に相談するという段階はもう過ぎているよね。相談しても、「まあ、何とか頑張ってよ」という答えになっちゃう。だからこそ、主張しないと。

 それでなおかつ、全然状況が変わらないということなら、転職ということもその時点で考えてもいいんじゃないかな。

大竹:なるほど。ある意味、組織の中では上司という人はちょっとずるい存在だから、部下はしっかり主張していきましょうということですね。

上田:その通りです。主張しないとダメですよ。

読者の皆様から、上田さんに聞いてほしいお悩みを募集しています。仕事、家庭、恋愛、趣味など、相談の内容は問いません。ご自由にお寄せください。

>>悩みの投稿<<

*この連載は毎週水曜日掲載です。

本連載「お悩み相談~上田準二の“元気”のレシピ」が本になりました! 反響の大きかった話を中心に、上田さんのアドバイスをぎゅぎゅっと編集して詰め込みました。その数、全35個。どれも読むだけで元気になれるアドバイスばかり。上田さんの“愛”がたっぷりのお悩み相談本となっています。ぜひお手にとってみてください。

とっても大きな会社のトップを務めた「相談役」の相談室』は、絶賛発売中!

本連載で反響の大きかった35の相談が1冊の本になりました!

◇概要◇

『とっても大きな会社のトップを務めた「相談役」の相談室』

<第1章 人間関係に効く>
Q 上司の顔色ばかり見る組織に辟易/Q 上司が危機感を持っていない/Q 理不尽な部長の罵倒に耐えられない、など9個

<第2章 自分に効く>
Q 成長できる「前の職場」に戻りたい/Q もうここで「昇格」は終わり?/Q いいかげん、ぎりぎり癖を直したい、など15個

<第3章 恋愛・生き方に効く>
Q 安定した仕事を持つ男性の方がいい?/Q 出産のタイムリミットが近づいて/Q 年収も家柄も良いのに婚活失敗、など11個