医師は実際にはモテない?
さて、医師というと一般的にはモテモテと思われているかもしれませんが、そうでもありません。東京で合コンなどに行くと、医者という職業は地味で、周りのテレビマンや広告代理店社員、アーティストや商社マンに見劣りします。
面白いもので、医者は「自分から人をもてなす」ことが得意ではないのです。医学生になりチヤホヤされ、医者になってからも基本的には他のすべての医療職へ「指示を出す」立場ですから、あまり人の機嫌を取って調整して、ということはありません。
飲み会でもその傾向は顕著で、参加した合コンで他に医者がいて、いかにも「話しかけられ待ち、興味持たれ待ち」の体を見ると嫌に思ったものです。これはいわゆる同族嫌悪でしょう、自分にもそういう面があるからなのですが。
似たような匂いを感じる職業、それは弁護士と公認会計士です。彼らもまた「待ち」姿勢の人が多いと強く思います。もちろん人にはよるのでしょうが、傾向としては確かに感じます。
冒頭の、35歳以降になって結婚する男性医師についてはどうでしょうか。これの、圧倒的に多いパターンは「職場の若い女性医師と結婚する」です。どういうわけか、ナースではなく女性医師になるのですね。他には、病院の外の人と結婚する医者もいます。医者になってキャリアが長くなると、院外の友人が増えますから、そういうこともあるのかもしれません。ちなみに私もこのパターンで、妻は医療関係ではない企業で働く人でした。
ちなみに、男性医師で長年独身のままという人は非常に少ない印象です。もちろん結婚なんて人の自由なのでどちらでもいいと私は強く思いますが、医師という古めかしい風習が残る社会では「結婚して一人前」という雰囲気も感じます。「あいつはまだ結婚していないんだ」というような発言も聞かれますからね。正直に言えば、自分が遅い結婚をしたときなぜか少し「ホッとした」のを覚えています。
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