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喫煙は「目をつぶって赤信号を渡る」ようなもの

 こちらは、
  ・禁煙
  ・節酒
  ・食生活
  ・運動
  ・適正体重の維持
 となります。

 さて、これら3つの病気を見比べると、私たちが気をつけるべき点が見えてくるようですね。

 まず、一番大切なこと、それは「禁煙」です。これは「いまさらなにを……」という方もいらっしゃるでしょうが、まだまだ喫煙率はそれほど低くありません。

 2018年の日本たばこ産業(JT)の調査によると、「成人男性の平均喫煙率は27.8%」ですし、特に60歳代では21.3%とかなり低くはなってきましたが、働き盛りの40歳代で35.5%という結果でした。これは、60歳代になると自分や身近な同世代ががんや心臓病など重い病気にかかり、「こりゃ、ひとごとじゃないな」などと感じてやめられるのでしょう。しかし、40歳代ではまだ実感がなく、喫煙を続けているのかもしれません。

 私は喫煙されている方のことを、拙著『がん外科医の本音』(SBクリエイティブ)の中で「まるで赤信号の横断歩道を目をつぶって渡っているように見える」と書きました。過激な発言のように見えるでしょうが、医者の、特にがんを専門とする医者の目からはそれくらいおかしなことに見えるのです。

 この日経ビジネスの読者の中にも、愛煙家の方はいらっしゃるでしょう。もし中山に免じておやめになりたいとお考えでしたら、いきなり「気合」で禁煙をスタートするのではなく、病院の「禁煙外来」に行かれることをオススメします。時間・お金のコストパフォーマンスからも、その方が合理的です。禁煙外来を使った人の方が、そうでない禁煙者よりもはるかに禁煙成功率が高いというデータが出ています。

運動を習慣づけよう!

 続いて、重要なのは「運動」ですね。こちらは高血圧の予防、糖尿病予防、そしてがん予防全てで当てはまる項目です。

 運動で大切なことは、「日々の習慣をつける」ということです。通勤の方はぜひ、「革靴を会社に置き、スニーカーやランニングシューズでひと駅前で降りる・乗る」をやってみてはいかがでしょうか。そうでなければ、昼休みに30分散歩をするだけでもだいぶ違います。私は郡山に住んでおり、他の地方都市と同様クルマ社会ですので、通勤の技が使えません。ですので、「職場でなるべくエレベーターを使わず歩く」「土日は必ず朝散歩をしたりジムに行ったりする」ことを心がけています。