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 こんにちは、総合南東北病院外科の中山祐次郎です。梅雨が明け、全国が夏めいてきたようですが、こちら福島県郡山市は比較的過ごしやすい日々が続いています。暑くないわけではないのですが、時々出張で東京や大阪などへ赴くと、まるで違うなと感じるものです。

 昨年1年間を大学院生として京都で過ごし、4月から臨床医に戻りました。私は外科医のなかでも極めて良い勤務時間設定をしていただいていますが、それでも体力的に厳しい日々が続いています。帰れない日もありますし、真夜中に呼び出されて疲れ切った研修医と一緒に緊急手術をすることもあります。病院の当番日などは、この30万人都市の街じゅうの重症ハライタ患者さんはすべて自分が診ているのです。重い責任を感じます。

 そんな生活ですが、たまの休日には郡山の小さな図書館にこもり小説「泣くな研修医」(2019年2月に幻冬舎より出版)の続編を書いています。ありがたいことに3万部を超える部数となり、続編を書く許可を出版社からいただいたのです。売れなければすぐに執筆依頼は来なくなり食いっぱぐれるのが小説家稼業だそうで、そういうプレッシャーにおいて資格職の医者は気楽なものですね。1年目の研修医が今度は3年目の後期研修医という立場になり、後輩もできて病院で外科医の修行を本格化するという話になるのですが、いかんせんタイトルに悩んでいます。「泣くな研修医2」でも良いですけど、せっかくだから新しいタイトルをつけたいなあ。しかし「頑張れ後期研修医」とか、ちょっともっさりしてダサいですよね。そんなことを考える日々です。

2人目の医師の意見を聞くタイミングとは?

 さて、今回は「セカンドオピニオン」について説明したいと思います。セカンドオピニオンとは、「自分のがんの診断や治療方針について、他の医師にも意見を聞いてみる」こと。セカンドは2人目、オピニオンは意見という意味で、一人の医者の判断だけだと間違っている可能性があるから、もう一人の医者の意見を聞いてみることを指します。引っ越しのときに業者3社から見積もりを出してもらって、比較をするようなものですね。

(写真=アフロ)

 セカンドオピニオンに聞きに行くタイミングはいつでしょうか。決まりはないのですが、一番いいのはこういうタイミングです。医師からがんが疑われ、CTや採血検査などいろいろな検査をし終えた後、「あなたは○○がんのステージ○でした。治療方針はまず抗がん剤をやり、その後手術を考えています」と言われたタイミング。言い換えれば、診断が確定し、治療方針が決まった時になります。

 ここで、「治療開始をちょっと待ってください。セカンドオピニオンを聞きたいので、紹介状を書いてください」と言うのがよいでしょう。この時、どこにセカンドオピニオンを聞きに行きたいかを決めておく必要があります。地元で信頼している病院でもいいですし、「がん相談支援センター」に聞いてもよいでしょう。

 ただ、例外的に、がんの種類や病状によっては時間的な余裕がなく、セカンドオピニオンが不可能なこともあり得ます。例えば急性白血病で大急ぎで治療を開始しなければばならない場合や、胃がんや大腸がんで出血が止まらず緊急手術が必要な場合などです。