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大統領選で国民に忍耐を呼び掛けるバイデン氏(写真:AP/アフロ)

 バイデン氏が大統領選で当選確実となった。

 バイデン政権になって日本はどうする?! 米国の政権交代期に直面した日本の最大の課題だ。これは日米同盟を基軸とする日本の宿命で、これまでも繰り返されてきた。私自身、20年前の2000年、経産省の米国担当課長として課された任務もそうだった。

バイデン政権に向けた水面下の動きも

 当時、共和党のブッシュ氏が勝利し、民主党のクリントン大統領から移行しようとしていた。クリントン政権下で厳しい「日本たたき」の苦汁をなめた日本政府は、ブッシュ政権になってこうした状況を繰り返さない「仕掛け作り」が急務であった。

 まずやることは次期政権に入りそうな候補者をリストアップし、ワシントンで走り回ってそうした連中と会うことだった。米国では閣僚指名されてからは外国政府関係者には会えないので、今のタイミングを逃してはいけない。フランクな意見交換の中で、自然にこちらの考えが伝わり、彼らのアイデアに取り込まれていくのが理想だ。

 当時の日本政府の戦略目標は、日米間の新たな経済対話の枠組みを立ち上げることだった。それが2001年6月の最初のブッシュ・小泉の日米首脳会談で結実した。

 恐らく今の日本政府もそうしたシナリオを描いて水面下で動いているのだろう。

 それでは、バイデン政権に向けて何がテーマになってくるか。本稿では「対中」「グリーン」「人権」に焦点を当てて見てみよう。