居林:流動性とPERは連動します。PERを見てみましょう。

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これはすごい。

居林:はい、NASDAQはすごい高いところまでいきましたけど、NASDAQだから許してもらえるでしょうということで許します。日経平均も高いですね。これは12カ月先の業績予想で計算しているので、私の目から見ると、うーん、いいところまできたなと。

伸び悩んでいるのももっともだと。

居林:業績予想がやっとコロナ前までに戻ってきました。問題は株価はコロナ前を大きく超えていることで、これをどう考えますかと。

はい。

居林:株価は業績予想のその先に行っている、つまり、コロナ後の業績回復というのはすでに折り込まれている、こんな議論展開になるわけです。

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居林:業績回復は売上高ではまだ先がありそうですが、利益面はほぼ終わった、戻りきったと思っていますので、結論として、日経平均3万円でいったん壁に当たるのではないかと。株価の好材料はほぼ反映されていて、あとは割安なバリュー株がどこまで行けるかの勝負になっているように思います。

雑居ビル化している株式市場

この辺をてっぺんとして、あとは流動性がいつまで続くのか。

居林:コロナ禍からの回復で、当然、政府の補助や金融の緩和が終わるわけですよね。そのときが勝負で、今までの流動性を支えていたETF、それからSPAC、それからロビンフッターたちの活躍というものが、このまま続くんだろうか。そこにははてなマークを付けます。 しかし、今日の論点はそこにはありません。

 読者の方に「株価=予想企業業績×予想PER」というフレームワークの中で株価を見ると、2022年3月期の業績の好調さはすでに大部分織り込まれていて、あとは流動性がどこまで続くかの勝負に見える、ということを申し上げたかったのです。流動性については、相場ごとにかなり違いがあります。

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居林:もうちょっと目先のお話をしましょうか。現在の株式市場は何階建てかになっていて、「IT機器がいいですよね」「自動車などの耐久財が戻っていますよね」「建機いいよね」「工作機械いいよね」「娯楽、サービスがいよいよ戻ってきそうだね」と、続々と需要の波が訪れていると私たちは考えています。

これって、どんどん高層化が進むというイメージなんですか?

居林:よいご指摘です。時間軸が右にずれていきますと、下の階、早く需要が立ち上がったところが抜けてくると見ています。

例えば?

居林:2階の一番左に「巣籠り、コロナ対策消費」というのがありますね。ドラッグストアやスーパー、そこに商品を出すメーカーはすごい需要を享受したわけです。マスクが欲しいとか、消毒液が欲しいとか、洗剤が欲しいとか。

そしてまたしてもトイレットペーパーがなくなったという。

居林:はい、なぜかよく分からないんですが、毎回トイレットペーパーがなくなるわけです。それでドラッグストアと関連する企業の方たちは、大変大きな需要の波を享受したわけですけど、(株価は)そこから大きく下がり始めています。少なくとも、株式市場では一番先に抜けています。

 業績はそんなに悪くないんですよ。ないんですけれども、株価の方は1回終わっている。

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業績がスパイクしてばーんと戻っても、それって一過性だよねということになれば、それはそうだよねとなるわけか。

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