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居林:そして来年の東京五輪。その後の大阪万博が決まったのも大きい。イベントだけではなく、「日本の新しい形を作るんだ」という、改元と似た、いいきっかけになるのではないかと思います。1960年代に作られた日本の都市をリノベする、模範例を構築する機会になるといいですよね。地震・災害対策だけでなく、次の100年、人が住むための再開発。

 4つめは証券取引所の改革。東京証券取引所の上場企業は2100社ありますが、多すぎます。厳選してプレミアムな市場を設けるのか、下を切るのか、どちらにしてもぜひやってほしい。日本企業の再編機運、必要なM&Aが起きない体質を変える「後押し」になります。

 日本経済には「後押し」が大切です。我々は、我先には動きませんが全体で「やろうぜ」と一度まとまると、実行力がある。

ということで、今年は「いい年」です

「全体がまとまると、振り返って考えることをせずに無我夢中で動くのが日本人の弱点だ」、と、コラムニストの小田嶋隆さんが弊サイトでよく書いています。

居林:確かに(笑)。裏返せば欠点ですが、今年の日本経済にとっては全体の後押しが4つもある。世界でも貴重です。ここはその効果に期待すべきでしょう。実際、外国人投資家は昨年11兆8000億円も売り越しましたけれど、今年は3週目から買い越しになっています。

おお。

居林:ということで、私は「今年はいい年です」と申し上げたいと思います。繰り返しになりますが予測を申し上げるなら、今年は2万円からスタートしまして、日本市場の年間のボラティリティは3割ですので、固めに2割として上は2万4000円、ほぼ17年、18年の上値です。下値は2万円。年末は2万2000円と見ます。

 企業収益予想は来期横ばい、来々期は増益予想になるでしょう。「米中問題にメドが付いた」で株価が戻って、次の設備投資銘柄は、場所は、と皆さんが言い出して盛り上がってくる、ということも予測しておきましょう。

■変更履歴
記事掲載当初、本文中で「外国人投資家は昨年12兆8000億円も売り越し」としていましたが、「11兆8000億円」に訂正いたします。本文は修正済みです [2019/02/16 13:30]