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2020年8月31~9月3日に開催されたビジネスサミット「ICC KYOTO 2020」で、本連載とのコラボセッション「子育て経営学~私たちは子供をどう育てていくのか~シーズン4」が開催された。旬のベンチャー企業・NPOの経営者4人が集い、コロナ禍での試行錯誤も共有しながら、自身の子育てのこだわりについて“経営視点”で語った。ここでしか聞けない、本音トークを公開します。

(構成:宮本恵理子)

■登壇者
井上 浄氏(リバネス代表取締役副社長CTO)
土岐 泰之氏(ユニファ代表取締役CEO)
沢木 恵太氏(OKAN代表取締役CEO)
川口 加奈氏(認定NPO法人Homedoor理事長)

■モデレーター
武田 純人氏

最前列左から、登壇者の井上 浄氏(リバネス代表取締役副社長CTO)、川口加奈氏(認定NPO法人Homedoor理事長)、沢木恵太氏(OKAN代表取締役CEO)、土岐泰之氏(ユニファ代表取締役CEO)、モデレーターを務めた武田純人氏(元UBS証券アナリスト)

武田氏(以下、敬称略):皆さん、こんにちは。今回で4回目を迎えましたセッション「子育て経営学~私たちは子供をどう育てるのか~」。日経ビジネス電子版連載「僕らの子育て」から生まれた書籍『子育て経営学』『新しい子育て』(共に日経BP)とのコラボセッションとして開催しています。旬のビジネスリーダーの皆さんにご自身の子育てについて率直に語っていただき、会場の皆さんとも子育ての悩みを共有しながら課題解消のヒントや子育ての価値を探っていきます。

 さっそくですが、登壇者の皆さんに自己紹介をしていただきます。併せて、この半年間に日本中の親が直面した「ウィズコロナの子育て」についても、どんな変化や実践があったのか、簡単に教えてください。

井上氏(以下、敬称略):リバネスCTO(最高技術責任者)の井上です。リバネスは「科学技術の発展と地球貢献を実現する」という理念で動いている会社です。子どもは13歳と11歳、どちらも男の子です。えー、ウィズコロナにおけるわが家の子育ての変化としましては、僕の“さらなる子ども化”が進んだというしかないです(笑)。

「子どもとは親友のように関わりたい」と話すリバネス代表取締役副社長CTOの井上浄氏

武田:どういうことですか?

井上:すみません。いきなり申し訳ないんですが、僕は本当に大した子育てはできていなくて。前提として、今、家族とは遠距離暮らしをしているんです。もともと家族と一緒に山形県鶴岡市に住んでいたんですが、僕だけが東京で仕事をしていたタイミングで緊急事態宣言が出て、首都圏からの移動ができなくなり。なかなか顔を合わせられなくなってしまったんですよ。

武田:“さらなる子ども化”の意味は……?

井上:ハイ、こういう場に呼んでもらってなんですが、僕は親という自覚があまりなくて、友達のような感覚で息子たちと接しているんですよ。妻からは「うちには息子が3人いる」と言われるくらいで(笑)。

 僕は大学院時代に会社を立ち上げたときからずっと「世界を変えてやるぞ!」と言い続けているんですが、子どもたちに対しても日常的にそれを言い続けてきたんです。朝、玄関を出るときに「パパ、どこへ行くの?」と聞かれたら、「世界を変えに行くんだ!」と答えて、「また言ってるよ~」と子どもたちにあきれられる。そんな関係がずっと続いています。大きくなるにつれ、友達化は加速していますね。コロナ禍で遠距離になって、LINEで頻繁にコミュニケーションをとるようになってからは、ますますその傾向が強くなりました。