全4681文字

知りたいことを制限かけずに掘れるように

多くの親にとって懸念材料となるのが、「ゲームで遊ばせ過ぎると、勉強がおろそかになるのでは」、あるいは「独りの世界に没頭し過ぎて、社交性が育たないのでは」という不安です。これらについてはどう考えますか?

谷田:その点は既に息子が反証してくれていますね。ポケモンのゲームをやらせている間、画面に出てくる文字を知りたがって、「これは何て読むの?」「“あ”だよ」とか教えているうちに、4歳になる前に平仮名と片仮名を全部覚えてしまいました。

 あと、スコアの数字を追いながら、算数も習得していたみたいで、もう300くらいまで数を数えられるようになりましたね。1桁の足し算・引き算もできるようになりました。英才教室には一切通わせてないんですけど、保育士さんもビックリしていました(笑)。

 あと、友達との関わり方についても、ゲームの世界観からいい影響を受けているなと感じています。「仲間を大切に」「力を合わせて」といった価値観のストーリーで組み立てられているゲームによく触れさせるほどに、優しくなってきましたし。保育園でけんかが起きたときも、なんでダメなのかを伝えることなどができるようになってきました。

(写真:鈴木愛子)

むしろプラスの面が大きいと感じていらっしゃるのですね。「YouTube」などで見られる映像系のコンテンツについては、どういう決まりにしていますか。

谷田:自由に見せています。3歳までは、ゲームプレーやおもちゃ紹介の動画を好んで見ていましたね。でも、あるとき、「これ、おもちゃの話ばかりだからつまらない」と言い出して(笑)、今は「仮面ライダー」の歴代シリーズや「ドラえもん」の動画に興味はシフトしました。

 音声入力での呼び出し方も覚えて、「アレクサ、『仮面ライダーウィザード』を見せて」と勝手に作品を発掘しては勝手に見ています。それでいいと思っています。今は「アマゾンプライム」や「ネットフリックス」のおかげで、好きなだけ作品に出合えるし、ザッピングもできるようになった。そんな時代に彼は生まれてきたのだから、知りたいことに制限をかけずに“自分で掘る力”を伸ばすほうがいいと考えているんです。

 この方針が正解かどうかは分からないけれど、語彙力がものすごく上がっているのは確かですね。普段から赤ちゃん扱いせずにコミュニケーションしているのも大きいかもしれません。

ちなみに、奥さんはゲームをされるのですか。

谷田:します。ゲームは夫婦共通の趣味です。妻は「ドラゴンクエスト」が好きで、家の中にディスプレーを2つ置いて、妻が戦士で僕が僧侶になって一緒にパーティーを組んで遊んだりしたこともありましたね。宮部みゆきさんの作品にもなった「ICO(イコ)」というゲーム、妻はあれの大ファンで、息子の名前は「いこ」に漢字を当てた名前になりました。

 「これ、キラキラネームかな?」と思いつつ、周りの友達にも一発で覚えてもらえるからいいかなととても気に入っています。最近は、スマートフォンゲームの「ドラゴンクエストウォーク」で遊びながら、家族3人で散歩に出かけるのが、週末のお決まりです。創業時は週末はほとんど現場に張り付きでしたが、ここ1、2年で現場を任せられるようになったので、家族と過ごせる時間は少しずつつくれています。

■変更履歴
タイトルに「学びも社交性を育むぞ」とあったのは、正しくは「学びも社交性も育むぞ」でした。お詫びして訂正いたします。本文は修正済みです 。[2019/12/3 10:30]