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ゲームもYouTubeも自由にやってオッケー

わが子を「YouTube」やゲームにどう触れさせているか。谷田家のポリシーを教えてください。

谷田:まず、何を見せるか、させるかについてはとりあえず自由に全部オーケーです。今、息子は「ニンテンドースイッチ」にハマっているんですけど、時間だけは一応決めています。機器の見守り機能を使って1日30分。とはいっても、子どもは時間を過ぎても「まだやりたい」と言い出しますよね。そうしたら、“クエスト”を与えるんです。「これをクリアしたら、続きをやっていいよ」と。

 簡単な家事のお手伝いのときもありますし、本人が自分からはやりたいと言い出さないちょっと難しめの他のゲームをクエストにすることも。例えば、将棋の藤井聡太七段が幼少期に遊んでいたことで有名な積み木玩具「キュボロ」とか。あと、グーグルのプログラマーがわが子のために開発したというパソコンを使わずにプログラミングの構造が学べるボードゲーム「ロボットタートルズ」も、よく一緒に遊んでいます。

アナログな玩具やゲームもバランスよく組み合わせているのですね。

谷田:そうです。遊びの楽しさにはバリエーションがあるし、新しいゲームの面白さはやってみないと分からない。だから、触れる機会を意識的に作るのが大事だな、と。本人が夢中になっているゲームを続けるための条件として、ちょっと趣向の違うゲームや頭を使うゲームを取り入れているんです。するとたいてい、やっているうちにそっちの面白さにも気づいていきます。彼にとっては、「何が面白いか」は日々よって変わる。反応もよく観察しながら、「そろそろこのゲームをやらせてみようかな」と考えるのは楽しいです。

ちなみに、最近息子さんがよく遊んでいるという「ニンテンドースイッチ」では、どんなソフトを与えていますか?

谷田:今は「大乱闘スマッシュブラザーズ」という対戦ゲームでよく遊んでいますね。難易度の設定をすごくやさしくして遊ばせたら、3歳でストーリーモードを全クリアしていました(笑)。きっと、直感的に簡単に遊べるようにうまくゲームが作られているからでしょう。

 就学前から小学生低学年くらいの時期に任天堂のゲームがいいなと僕が思うのは、彼らの開発方針がこの時期に合っているからなんです。「小学生がプレーしたときに、めちゃくちゃ面白いゲームの原体験ができるように開発している」という話を聞いたことがあって。

 確かに、「スーパーマリオブラザーズ」は、コインを取りながらジャンプをしているうちにスーッとクリアできるようになっているし、説明書なしに直感的に遊べる工夫が緻密に施されているんです。だから4歳の息子も、任天堂のゲームは夢中になれるみたいです。もう少ししたら、「マインクラフト」を買ってあげようかなと思っています。あのゲームは世の中の自然の摂理を学べるようになっているので。

 あと、そろそろお化けの存在も分かってくる年齢なので、ホラー要素が入った「ルイージマンション」もいいですね。「あまり遅くまで遊ぶと、お化けが出るかもしれないぞ〜。ヤバい! 早く片付けなきゃ」なんて言って、しつけもうまくいきそうです。小学生になったら、プログラミングゲームも始めさせたいですね。

一つひとつのゲームに意味付けをして、お子さんの発達に応じて与えているのですね。できるだけたくさんのゲームを経験させようとしています。

谷田:スポーツと同じで、ゲームにもいろんなジャンルがあり、生かせる特技も違えば、得られる学びも違うんです。僕はよく「eスポーツは陸上競技みたいに捉えてください」と説明するのですが、花形の100メートル走や400メートル走だけでなく、ハードル走、円盤投げや走り高飛びと、いろんなジャンルがあって、それぞれにルール・攻略法・楽しみ方は違いますよね。ゲームも同じで、どのゲームがその子に向いているかは分からないから、とにかくいろいろ試してみるのが大事だと僕は思っています。