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できないことを叱るより、楽しみながら実践

生活習慣のしつけにおける工夫があれば、教えてください。

西澤:できないことを叱るより、ゲーム感覚で楽しみながらレベルアップを目指す「家庭内イベント」はよくやっています。大体、年に1回、3カ月間くらい発動しますが、ご飯を食べながら家族間で「○○に直してほしいところランキング」を言い合うんです。

 「歯ブラシを置きっぱなしにするところ」とか「ヤクルトを歩きながら飲むところ」とか、本当にささいなことです。それを1人につき5つくらいまで絞って、紙に書いて張り出して、毎日気をつけて克服できるかをチェックして、妻が採点する。それも、スコアに応じて、お小遣いを進呈する。

 1週間で全部できたら100点満点で500円、70点だと300円、50点なら100円、という感じで。「できないことを直す」という、一見あまり面白くないことを楽しさに変える仕掛けが大事だと思っています。

経営と子育てに共通点はあると感じますか。

西澤:子育ても、部下育ても、「オーナーシップ」をいかに持たせるかが重要ですよね。主体的に自分の仕事だと捉えて発言し、行動することで、人は大きく成長する。子どもにもそんな機会をできるだけつくっていきたいですし、会社でも自ら手を挙げた人が多くのチャンスを得られるような仕組みをつくっています。

「将来、どんな仕事に就いたらいいと思う」とお子さんたちに聞かれたら、何とアドバイスをしますか。

西澤:基本的には「好きにしたら」と言いたいと思います。あえてアドバイスするとしたら「どうせやるなら、多くの人に影響を与えられる役立つ仕事をしなさい」と伝えると思います。

 うちの会社は「Neo Fes(ネオフェス)」という家族招待イベントを年2回開催していて、私の家族も参加しているので、子どもたちも何となく父親の仕事の中身は理解しているようです。

社員の方からの情報によると、西澤さんのデスク周りにはご家族の写真がたくさん飾ってあるとか。

西澤:飾っています。子どもの写真を月替わりでレイアウトしたカレンダーとか。あと誕生日のサプライズプレゼントでもらった子どもたちからの手紙も飾っています。「パパ、毎日仕事を頑張ってくれて本当にありがとう。大好きだよ」なんて、小学3年の男子に書かれたら、それだけでキュンキュンきちゃうじゃないですか(笑)。

最後に、西澤さんにとって「子育て」とは。

西澤:「彩り」ですかね。子育ては、人生に変化を与えて、面白みを増してくれるもの。明るく、前向きな可能性を広げてくれるもの。これからもより一層、私の人生を彩ってくれると思います。

■子育てとは?